2019年7月29日
参議院議員 平山佐知子さん
1人でも貫き通す「無所属」ランチ
2019年7月29日
国会議事堂の中にある「中央食堂」。
この食堂、メインのおかずや、ごはんの種類を選ぶことができるんです。
参議院選挙が終わった直後、ふだんより静かなこの食堂を訪れたのは、前回、3年前の選挙で初当選した参議院議員、平山佐知子さん(48)です。
平山さんが選択したおかずは「豆腐ハンバーグ」、ごはんは、枝豆入りの炊き込みごはんに。
スープやサラダもついてきて、しめて700円。
「外で食事をする機会が多くて、栄養のバランスがとりにくいんです。ここに来ると、野菜がたくさん付いてくるので、ヘルシーそうなメニューを選んでます」
お味はどうですか。
「おいしいですね。豆腐ハンバーグは、大葉と大根おろしがついて、ヘルシーだけど食べ応えがある。ひじきも入ってる。炊き込みごはんも、やさしい味付けでおいしいです」
衆議院と参議院のちょうど中央に位置するこの食堂は、開会中は多くの人でにぎわいますが、平山さんは、そうしたときでも、1人で来ることが多いとか。というのも、おととし、当時の民進党を離党し、それ以降は、無所属で活動しているからです。
その理由を尋ねると、こう説明してくれました。
「例えば予算とか、賛否の時に『反対である』と、まず告げられるんですよね。総論としては必要なものだと思っていたので、先輩に『なぜ反対なのか教えてほしい』と聞きに行ったんですが、反対の明確な意味は教えて頂けなくて」
「『野党だから反対するんだよ』と言われたんです」
「私は納得がいかなくて。賛成したかったんですけど、組織の一員だということで、最終的には反対しました。でも組織に従ってやらなくてはいけないとなると、本当に、それが民意や、地元の声を代弁しているのか、という疑問があったんです」
政党に所属していれば、党の会議などを通じて、さまざまな情報が共有されますが、離党して、その後ろ盾も失った平山さん。
それでも、無所属は自分が選択した道で、自分で走り回って情報を集め、自分で判断をするいまの立場には、やりがいがあると言い切ります。
「地域の声を聞き取って、代弁者であるという思いで賛否を投じるくらい、参議院には自由があってもいいんじゃないか、と。党のためでも、大きな団体や組織のためでもない。国民のため、地元のためにやっているという目線を考えると、今のままが一番、いい」
永田町では、「政治は数、数は力」とも言われますが、平山さん、これからは、どうするんですか。
「誰のために政治をするんだ、ということを忘れないでやっていきたい。どこかの党に入るという選択はないので、無所属として貫いて、できるところまでやっていきたいです」
どこにも属さずに、自分の選択を貫く、平山さんのランチ。
ごちそうさまでした。