2019年7月1日

厚生労働大臣 根本匠さん

「大臣、また問題が…」150日の国会終え、何を食べた?

2019年7月1日

150日間の通常国会が6月26日に閉会。
永田町は参議院選挙に向けて動き始めています。

そんな昼どき、議員会館で昼食を取っていたのは、根本匠厚生労働大臣(68)です。

統計不正、障害者雇用の水増し、増加する児童虐待への対応、妊婦加算をどうするか、そして“老後2000万円”報告書などなど。
山積する問題に、野党から批判を浴びることも多かった150日間をこう振り返ります。

「国会期間中は昼食の時間もままならなかった。早朝から国会答弁のレクを受けて、昼も午後の国会に向けてレク。食事にあてられるのは10分程度で、衆議院と参議院の間の数百メートルを車で移動する時に急いで車内で食べることもあったよ」

この日の昼食は、議員会館の食堂で注文した、少し辛めの味付けのマーボー豆腐定食とサラダ。豆腐は好物なのだそうです。

久々にランチに時間をかけられるということでしたが、外には食べに行かないのですか。
「外に食べに行くことはほとんど無い。これが普段の昼飯だ」

塩分の摂取には注意していて、サラダにドレッシングはかけません。
糖を吸収する効果があるとされる、特定保健用食品のお茶も必需品です。

でもこれ、厚生労働大臣がおすすめのお茶、なんていうと、見事なコマーシャルになっちゃいますので、しっかりと隠させてもらいますね!

「必要なのは、知力、体力、そして胆力だと思っている。とにかく健康な体が支えだから、体にいいと聞いたことは取り入れるようにしている。胆力というのは、毎月勤労統計のような問題が起きたときに、事態を受け止め、冷静に対応できる力のこと」

医療、介護、保険、年金、労働など、関わる分野が多岐にわたる厚生労働省。
大臣の国会での答弁の回数も、他の閣僚と比べて群を抜いて多いのです。

今回の通常国会では、統計不正問題などもあって、衆参両院の厚生労働委員会に加えて、予算委員会などでも質問を頻繁に受けました。そのために作成した答弁の数は、3113にも上ったということです。

議員から質問の通告を受けると、担当の部署が答弁を作成し、根本さんがひとつひとつチェックしたとのこと。
行政の長である大臣に必要なのは、説明責任。それを支えるのは、体力と胆力なのかも知れません。

この日は、食後にゆっくりコーヒーを味わう時間もありました。
つかの間の休息、いま関心が集まっている老後の資産形成に関する金融庁の審議会の報告書、そして年金制度について聞いてみました。

「年金は、平成16年の制度改革で、制度としては持続可能な安定したものになった。老後30年間で2000万円の貯蓄が必要だというのは乱暴な議論だと思っている。とにかく丁寧に説明することが必要」

国民にとっては気になってしかたが無い、年金の制度。
体力と胆力で、しっかり説明していただければと思います。

ごちそうさまでした。