2019年6月21日

官房副長官 西村康稔さん

エレベーターは使わない! 健康第一ランチ

2019年6月21日

ある日の昼下がり。自民党本部に止まった1台の車。

降りてきたのは、官房副長官の西村康稔さん(56)です。

エレベーターには向かわず、階段を上り始めました。

2段飛ばしで、1階、2階、3階…運動不足の記者は追いつくのもやっと。
ハァハァ…息切れしてきました。どこまで行くんですか…

たどりついたのはなんと7階。
週1回、企業経営者や有識者などを講師として招き、勉強会を開催しているそうです。

しかし、まったく息切れしてませんね。
「大学時代はボクシングに打ち込んで、ずっと痩せてたんだ。だけど8年前、健康診断で引っかかってね。当時は今より9キロ太っていた。それからジョギングを始めたんだよ。今は副長官の仕事が忙しくて満足にできないから、できるだけ階段を使うようにしてるんだ」

運動不足が極まった時は、自宅マンションの階段を20階以上も駆け上がっているのだとか。ちなみに大学時代のアマチュアボクシングの成績は4年間で9勝2敗だったそうです。

官房副長官として、総理大臣官邸にいることが多い西村さん。
普段のランチは、官邸の中で会議や打合せをしながら取ることが多いそうですが、時々は外でランチをするそうです。

この日やってきたのは、赤坂のサラダ専門店。
階段を上がるだけでなく、食べるものにも気を遣ってるんですね。

カウンターでなにやら店員さんにいろいろと注文しています。
「ここはいろいろトッピングを変えられるんだよ。ベースとなるサラダを選んで、たとえば、医者にクルミを食べるといいと言われたから、クルトンの変わりにクルミを選んだりできるのよ」

そうしてできあがったサラダ、なんと1260円。

レタスやほうれんそうをベースにスパイシーなメキシカンソースが添えられています。
チキンが入って結構ボリュームがあるのに、464キロカロリーと低め。
「夜はほぼ毎晩、会合で外食だから、昼は軽めで。休みの日には時々家族とも来る。その時はいくつか頼んで、シェアして食べたりしてるね」

10年前には自民党の総裁選挙に立候補したこともある西村さん。
有効投票498票のうち、得票は54票と、立候補した3人の中で最下位で敗れました。

総裁選挙はどうだったんですか。
「もう大変。推薦人を20人集めないといけないのだけど、最後の1人を確保できたのは、当日の朝だった。推薦人集めに必死になったばかりに、選挙戦の準備が満足にできなかったという反省点があった」

「でも苦しい経験だったけどいい経験ができたと思ってる」

いまは安倍総理大臣のもとで働いていますが、総裁選挙への再挑戦も考えているんですか。
「総裁選に立候補したあと、いろんな経験をさせて頂いている。まもなく副長官になって2年になるけど、今はとにかく総理をお支えして、力をつけていきたい」

多くの政治家が望む総理大臣への道。やはり2段飛ばしではなく、1歩1歩、ということなのでしょうか。

時に世論の批判にさらされることもある、ハードな仕事を続ける西村さんの「健康第一ランチ」。

ごちそうさまでした。