2019年6月7日
財務副大臣 上野賢一郎さん
あと1万回のこだわりランチ
2019年6月7日
残る人生であと何回、おいしい食事ができるか。
そんな計算をしながら、毎日のランチを楽しんでいる人がいると聞き、東京・赤坂のかっぽう料理店を訪ねました。
「この先30年くらい生きるとして、こだわった食事を毎日1回食べられるとすると、あと1万回くらい。いい食事は、あと1万回しか食べられないんです!」
こう力説するのは、財務副大臣を務める自民党の上野賢一郎さん(53)。
きょうのこだわりランチは、なすの甘辛煮や車エビの揚げ物、茶わん蒸しなど6品です。
「サービスも味もよくて、夜は月に1度は訪れています。大将がもともと中華料理の専門だったので、和食だけど中華テイストなんです」
去年の年末でランチの営業はやめたそうですが、今回は特別に大将の好意で、常連客の上野さんにかつてのランチメニューを出してくれたそうです。
多忙な公務に追われる中でも、ランチタイムは外出することが多いという上野さん。
食事にこだわるのには、訳があるそうです。
「ちょうど1年前に父親が亡くなり、『命は有限だ。僕は食べ物は好きだけど、永久には食べられない』と、改めて気付いたんです。人によっては人生で、あと何回、旅行できるかとか、違う計算をするのかもしれないけど、僕は食事。だって、充実した人生を送るために欠かせないから」
上野さんは、飲食店の検索サイトで高い評価を得ている店を探し、スマートフォンにリストアップしています。
話をしながら、10分余りで完食。
同席した財務省の秘書官は「食べるのがいつも早いんですよ」とこぼします。
財務省では、森友学園をめぐる決裁文書の改ざん問題や、事務次官のセクハラ問題など、不祥事が相次ぎました。上野さんに、再発防止の取り組みを聞いてみると。
「上司に意見を言いにくい組織風土を変えていくとか、ハラスメントに関するさまざまな研修にも取り組んでいます」
こだわりのランチで英気を養い、国民の信頼回復もしっかりお願いします。
ごちそうさまでした!