2019年5月20日

厚生労働省 広報室 川久保俊介さん

夫婦合作弁当は「修行」のたまもの

2019年5月20日

働き方改革やワークライフバランスの旗振り役、厚生労働省。

それなのに業務量が多く、「強制労働省」と言われるありさま。

職員の皆さん、仕事とプライベートの両立は出来ているのでしょうか?
仕事ぶりを拝見させて頂こうと、広報室にお邪魔しました。

係長の川久保俊介さん(30歳)です。日頃は、報道各社向けの発表資料の調整や、記者会見のセッティングなどを担当しています。

「厚生労働省は保険、年金、医療から労働など多岐にわたり、報道案件も多い。各部署との調整がひっきりなしです。急な案件で、夜中に対応することもあります」

そんな中で、ほんのひとときの安らぎが、広報室のメンバーとのランチです。

いつもお弁当だという川久保さん。この日は、卵焼きに、生姜焼き、カボチャの煮物、わさび菜とウインナーの炒め物、まいたけの混ぜご飯と、あわせて5品目。

前日の夜に、妻と2人で手分けして作ったそうです。
「分担して作れば、時間は短縮出来るし、おかずも増えてバランスも取れるので」

実は、川久保さんの妻も厚生労働省の職員。労働政策の担当をしていますが、去年、長男を出産し、現在は短時間勤務で働いています。

仕事に、子育てにと、とても忙しそうですね。
「子どもも幼く、育児も大変なんですが、それでも何とか夫婦のコミュニケーションをとろうと頑張っています。お弁当作りも、そのひとつです」

このお弁当は「修行」のたまものだという川久保さん。
もともと料理が得意という訳ではなかったものの、去年1か月取得した育児休業の間、「修行」だと思って毎日3食妻を手伝いながら作ったことで、料理の腕がめきめき上達したそうです。
得意料理のレパートリーも増え、お弁当の中身が充実。妻からも喜ばれているそうです。

「育休を取る時、先輩から『育児休業じゃなく育児就業だと思え』と言われました」
そう振り返る川久保さん。

厚生労働省の男性の育児休業の取得率は、なんと約43%!
中央省庁平均の10%程度、民間企業の5%程度を大きく上回っています。
子育て政策を担う役所でもあり、上司が、積極的な取得を呼びかけているそうです。

育児休業、どうでしたか?
「妻は子育てで、想像以上に時間がないし、母親にしかできないことも多い。だから『せめて家事は自分がやらないと!』と思い知らされました。家事ができるようになり、妻からはとても感謝され、家庭内での株も急上昇しました」

育児休業で、「生活力」を高めた川久保さん。これから取得を考えている男性にとっては、参考になるエピソードでしょうか。

「女性の活躍」と言われていますが、男性も、家庭の中で活躍できることがまだまだありそうです。

共働き夫婦合作の弁当。

ごちそうさまでした。