2019年4月19日

内閣官房 内閣審議官 間宮淑夫さん

立ち食いそばも食文化

2019年4月19日

文化庁内のとある一室。訪ねてみると、赤いちょうネクタイをした男性が座っていました。紺色のワイシャツにダークブラウンのベスト、一般的な官僚のイメージとかなり違いますね。

実はこの男性、内閣官房内閣審議官の間宮淑夫さん(54)。
経済産業省の出身で、ファッション政策室の室長も務めたことがあるそうです。
その時に、服装へのこだわりがいっそう強くなったそうですね。

間宮さんは、2年前にできた「文化経済戦略特別チーム」の副チーム長を務めています。このチーム、文化・芸術を活用して経済を活性化しようと、各省庁の取りまとめに取り組んでいるそうです。

この日は、白い服の男性と打ち合わせ。どこかで見たことがあると思ったら、本場フランスでも認められたシェフ、三國清三さんではないですか。

三國さん、5月に開かれる「食」の催しに関する打ち合わせのため、間宮さんのもとを訪れました。なるほど「食文化」は日本の大事な文化の1つですよね。

間宮さんの部屋には国内外の有名シェフが多く出入りするんだとか。

さて、打ち合わせを終えて向かったのは虎ノ門。
立ち並ぶイタリアンやフレンチのレストランに行くのかと思いきや、行列のできている立ち食いそば屋へ。40年以上続いている老舗だそうです。

経済産業省(当時の通産省)に入省してまもなく、先輩に誘われて訪れたのがこの店。
それ以来、30年にわたって通い続けているそうです。

行列に並んで10分後、カウンターで「いつもの」と間宮さんが注文。

すると出てきたのは天たまそば、430円。

「かけそばだけでは満腹にならないし、天ぷらだけでは栄養が足りない。そこで卵も入れています。野菜がちょっと足りていないかな」

つるっとした食感に適度なコシ。しっかりとダシも効いています。つゆまで頂いて、あっという間に完食。

「きょうの立ち食いそばもそうですけど、食文化はみんなが毎日関係する身近な分野ですよね。日本にある食を、ランチを通じて感じて楽しんで、いろいろなところで発信してほしいです」

身近な食文化からの発信を熱く語っていました。

ごちそうさまでした!