2019年1月21日

社会保障を立て直す国民会議 代表 野田佳彦さん

前総理を30年支えたお弁当

2019年1月21日

千葉県船橋市の駅頭。
ビラ配りをしていたのは…

なんと前の総理大臣、野田佳彦さん(61)です。

真偽のほどは分かりませんが、野田さんいわく「日本一ビラはけがいい」のだとか。

お昼になって訪れたのは地元の事務所近くにある弁当店。
国会議員になる前から30年以上通っているなじみの店だそうです。

「店のご主人は、昔から自分の成長を知ってくれているし、お店も成長してきている。お互いの成長過程を見てきた感じがありますから、『同志性』を感じますよね」

あれ、買うのは1人分じゃないんですね。6人分くらいありませんか。

事務所に戻って、政治活動を支える地元のボランティアの人たちと一緒にランチ。
お弁当は、みなさんの分だったのですね。

野田さんが買ったのは「おまかせ弁当」で540円。
この日は、そぼろごはんに、さんまのしょうが焼き、なすのはさみ揚げなど、ボリュームもたっぷりです。

「『おまかせ弁当』は低コストで、おいしいんですよ。ご主人が魚を釣ってきたら、魚が入っていたりするし。ここの弁当は、何でもおいしい」

ボランティアの中には、定年退職してから、20年以上も活動を支えている人もいるそうです。

ボランティアの1人が「誠実な人柄だから。人間性がないと、ボランティアをしようとは、思わないから」と話すと、野田さんは「そりゃ、そう言うしかないよな」と思わず苦笑い。

ところで、食事のこだわりはあるんですか。
「ごはんというより、お酒が好きだから。『お酒とさかな』の関係は結構、いろいろありますよ。地方に行った時は、路地裏の裏まで行って、おいしいお酒と、その土地のさかなを見つけるのが、こだわりというか、楽しみですよね。昼ごはんを食べていても、『これで一杯、飲んだら、うまいかな』とか。そういう感覚で食べることが多いですね」

お弁当を食べ終えたころ、地元の支援者から、たい焼きの差し入れが。

「甘い物、大好きなんですよね。大福も、どら焼きも、好きですね」と言いながら、たい焼きをガブリ。

お弁当とあわせると結構な量ですね。見ているこちらもおなかがいっぱいです。

でも昔は、食べることにも苦労した時期があったそうです。
「松下政経塾を出て、千葉県議会議員選挙に出るまでの20代後半の2年間くらいはアルバイト暮らしで、月に10万円を稼ぐのが、えらい大変で。選挙の候補者なんだけど、定職がないからタウン誌の編集を手伝ったり、家庭教師をやったり。衆議院選挙で落選した時も、落選中の3年8か月は、『食べられればよい』という感じでしたね」

かつては政党の代表も務めた野田さん。現在は政党に所属せず、無所属です。
ただ無所属のままでは、国会での活動に制約があるため、会派をつくって活動。

1月16日には旧民進党出身の無所属の衆議院議員7人で新たな会派を結成し、その代表になりました。
「とにかく、もう1回、政権交代が可能な時代をつくりたい。その一念ですよね。政策提言的なものをやって、立憲民主党と国民民主党に声かけして、勉強会をやって、議員立法にまで結実させていくようになれば。1つの橋渡しの役だと思うので、アクティブにできればいいなと思います」

再び政権交代を目指すと決意する野田さん。
その日々の活動を、30年のなじみの店のお弁当が支えていたんですね。

ごちそうさまでした!