松本新総務相 所信表明
パーティ券は「適切に処理」

辞任した寺田前総務大臣の後任に起用された松本総務大臣は、国会で所信を表明し、総務行政を停滞させないため緊張感を持って職務に取り組みたいと抱負を述べました。

政治資金問題で辞任した寺田前総務大臣の後任に起用された松本総務大臣は、22日の衆議院総務委員会で所信を表明し「総務行政を一瞬たりとも停滞させてはならないとの強い決意のもと、日々緊張感を持って全力で職務に取り組む」と述べました。

そして「総務省は国民生活の基盤となる重要な制度を幅広く所管する省庁であり、大変重責だ。人口減少などの課題に直面する中、活力ある地域社会の実現や、マイナンバーカードの一層の普及などに取り組みたい」と抱負を述べました。

パーティー券めぐる一部報道で説明「適切に処理」

松本総務大臣の資金管理団体が開いた政治資金パーティーで、会場の収容人数を超えるパーティー券が売られていた疑いがあるなどと一部で報じられたことについて、松本大臣は「法にのっとって適切に処理をしている」と説明しました。

共産党の機関紙「しんぶん赤旗」は、松本総務大臣の資金管理団体が開いた複数の政治資金パーティーで会場の収容人数を超えるパーティー券が売られ、政治資金規正法違反の疑いがあるなどと報じました。

これについて松本大臣は、記者会見で「政治資金規正法で、政治資金パーティーは『対価を徴収して行われる催し物』とされており、その法の趣旨をしっかりと理解し、法にのっとって適切に処理をしている」と説明しました。

また、前任の寺田氏が政治資金の問題で辞任したことについて見解を問われたのに対し「政治資金は、信頼される政治という観点からも大変重要だ。法にのっとって適切な処理をしたうえで、的確な説明をすることで理解をいただく努力をしなければならない」と述べました。

松野官房長官「松本大臣が適切に説明するものと考えている」

松本総務大臣の資金管理団体が過去に開いた政治資金パーティーで会場の収容人数を超えるパーティー券が売られていた疑いがあるなどと一部で報じられたことについて、松野官房長官は、閣議のあとの記者会見で「報道については承知している。松本大臣から特段の報告は受けていないが、必要に応じて適切に説明するものと考えている」と述べました。

国民民主党 玉木代表「説明責任をしっかり果たしてもらいたい」

国民民主党の玉木代表は、記者会見で「パーティー券をすごく売る力があるという気がするが、私も、立ち見が出るくらい来てもらいたいと思って収容人数よりたくさん売ることはある。まずは事実関係がどうだったのかについてきちんと明らかにして、疑念を抱かれているのであれば閣僚として説明責任をしっかり果たしてもらいたい」と述べました。