立民 泉代表の細田議長への質問に自民抗議 “礼を失するもの”

10月5日の衆議院本会議で、立憲民主党の泉代表が、細田議長に対し旧統一教会との関係をめぐり異例の質問を行ったことについて、自民党は、泉氏の態度は礼を失するものだとして立憲民主党に抗議しました。

5日に衆議院本会議で行われた岸田総理大臣の所信表明演説に対する代表質問で、立憲民主党の泉代表は、細田議長に対し旧統一教会との関係をめぐり異例の質問を行いました。

これについて、6日の議院運営委員会の理事会で、自民党は「議長に対して問いかけを行ったうえ、議長をにらみつけるような態度も複数回行っており、礼を失するものだ」と指摘し、立憲民主党に抗議しました。

また、共産党も、細田議長は与野党の求めに応じてさらに説明する考えを示しており、本会議で答弁を求めた泉氏の行為は適切ではなかったという認識を示しました。

これに対し、立憲民主党は「泉氏に伝える」と述べるにとどめました。

理事会のあと、自民党の山口議院運営委員長は、記者団に対し「個人的には、泉氏の行為は品位を欠いていたと思う」と述べました。

一方、午後に再開された理事会で、山口委員長は、7日午前、与野党の筆頭理事とともに衆議院議長公邸を訪れ、細田議長から旧統一教会との関係に関する追加の説明を受けることになったと明らかにしました。

伊吹 元衆院議長「議院運営委員会で議論すべき」

伊吹 元衆議院議長は、みずからが最高顧問を務める自民党二階派の会合で「議長は、本会議で自由に発言することは慣例上できないのに、泉氏が細田議長を見上げながら質問したのはありえない。選挙向けのパフォーマンスだ」と批判しました。

そのうえで「細田議長が指摘されているのは、議長になる前の話なので、議院運営委員会で議論すべきだ。細田議長も、みずから進んで委員会に出てきて、自分の思うところをしっかり述べればいい」と述べました。