林外相への訪中打診
“政府 慎重対応を”

中国側から林外務大臣に対し、中国訪問の打診があったことをめぐり、自民党の佐藤外交部会長は党の合同会議で、領海侵入など挑発行為が行われる中での訪問は、各国への間違ったメッセージになるとして、政府側に慎重な対応を求めました。

林外務大臣は今月18日に、中国の王毅外相と電話会談を行った際、中国訪問を打診されたことを明らかにしています。

これについて自民党の佐藤外交部会長は、党の外交部会などの合同会議で「先週、中国海軍の艦艇が日本の領海に侵入した。いろいろな挑発行為が繰り返される中での侵入は、完璧な示威行為だ」と指摘しました。

そのうえで「欧米諸国で、首脳レベルで北京オリンピックの開会式のボイコットが議論されている中で、日本の外務大臣が訪中することは、海外に完璧に間違ったメッセージを出すことにほかならない」と述べ、政府側に慎重な対応を求めました。

一方、24日の会議では今月16日、韓国警察庁長官が島根県の竹島に上陸したことなどを踏まえ、韓国に対する制裁や対抗措置などを検討するチームを新たに発足させることを決めました。