佐竹知事「全競技で無観客」
村井知事「観客入れる決定」

東京オリンピックの開幕を来週23日に控え、全国知事会は会合を開き、オリンピックによる人の移動を抑制することや、水際対策を徹底することなどを近く、国に求めることになりました。

オンラインで開かれた会合では、東京オリンピックの観客をめぐって意見が交わされました。

札幌ドームでの競技が無観客となった北海道の鈴木知事は「無観客はやむを得ないが観戦を楽しみにしていた人の気持ちを無駄にしないためにも安全な観戦スタイルを国が呼びかけるべきだ」と指摘しました。

大阪府の吉村知事は「日本の選手は当然応援するがお祭り騒ぎにならないように、知事会としても、自宅で観戦して応援しようと提言してはどうか」と提案しました。

一方、秋田県の佐竹知事は「観戦が不要不急ではないとは言えないのではないか。非常に言いにくいが、全競技で無観客が一番いいのではないか。直行直帰は無理だ」と述べました。

これに対し、宮城県の村井知事は「宮城はサッカーに観客を入れると決定している。混乱を招くので、全国での無観客を提言に入れないようにお願いしたい」と求めました。

このあと、会合では、感染対策などについて近く国に対して緊急提言を行うことを決めました。

この中では、東京オリンピック・パラリンピックに加え、お盆の帰省や旅行での都道府県をまたぐ移動は慎重に判断するよう呼びかけることや、海外からの選手団など入国者の行動管理を徹底し、自治体に的確に情報提供することを求めています。

また、ワクチン接種について、供給量の減少で接種体制を見直さざるを得ない状況になっているとして円滑な接種が可能となるよう早急に供給を改善することも要望しています。