通学路の総点検 早急に実施
児童5人死傷事故受け国交相

千葉県八街市で小学生の列にトラックが突っ込み児童5人が死傷した事故を受け、赤羽国土交通大臣は閣議の後の記者会見で、関係省庁と連携して、通学路の総点検を早急に実施していく考えを示しました。

事故を受けて菅総理大臣は6月30日、通学路の総点検を行い緊急対策を実行するよう指示していて、赤羽国土交通大臣は、2日の閣議の後の記者会見で「文部科学省や警察庁など関係省庁と連携して、総点検の進め方や効果的な対策を早急に検討していく」と述べました。
そのうえで、多くの児童が利用する通学路が、車の抜け道として使われ大型車の通行量が多かったり、信号がなくスピードが出しやすかったりする場合は、速度を抑えるための対策を検討する必要があると指摘しました。
そして、「危険を見落としていたり安全対策の対象になっていないところはここだけではない」と述べ、通学路の総点検を早急に実施していく考えを示しました。
千葉の児童5人死傷事故受け通学路で見守りや指導 東京 足立区
東京 足立区の通学路では2日朝、警視庁の警察官などが緊急の見守りや付近を通るドライバーへの指導を行いました。

緊急の見守り活動が行われたのは、足立区にある西新井第二小学校の通学路とその周辺です。2日は午前7時すぎから、警察官や教職員など10人余りが交通量の多い交差点に集まり、登校する子どもたちを見守りました。
この交差点から小学校へ向かう道路は平日の登校時間帯は通行が規制されていますが、それを知らずに通行する車が後を絶たないということで、参加した警察官や教職員は、子どもたちに歩道を1列に並んで歩くよう呼びかけるとともに、ドライバーに対し別の道を通るよう指導していました。
千葉県八街市で児童5人が死傷した事故を受けて、警視庁は今後、自治体などと連携して通学路の安全点検や飲酒運転などの取締りを強化することにしています。
西新井警察署の田中良治交通課長は「今回は緊急的に見守りや指導を行ったが、交通規制を把握していないドライバーが予想以上に多かった。今後も取締りを強化し、子どもたちが被害に遭う重大な事故を防ぎたい」と話していました。