安倍前首相 菅氏後任候補に
“茂木 加藤 下村 岸田”

自民党の安倍前総理大臣は、月刊誌のインタビューで、菅政権を支えていく考えを重ねて強調したうえで、菅総理大臣の後任の総裁候補として茂木外務大臣、加藤官房長官、下村政務調査会長、それに岸田前政務調査会長の4人の名前を挙げました。

自民党の安倍前総理大臣は、26日発売の「月刊Hanada」のインタビューで「菅政権はたった1年しかたっていない。政権には春もあれば冬もある。歯を食いしばってみんなで支えていくべきではないか」と述べ、菅政権を支えていく考えを重ねて強調しました。

そのうえで菅総理大臣の後任の総裁候補について問われたのに対し茂木外務大臣、加藤官房長官、下村政務調査会長、それに岸田前政務調査会長の4人の名前を挙げ、それぞれの手腕や実績を評価しました。

また、安倍氏は自身が再び総理大臣に就任する可能性については「自民党は多くの人材がいるので、それは全く考えていない」と述べました。

一方、安倍氏は政府が温室効果ガスの新たな削減目標を表明したことに関連し、必要な電力を確保しながら達成するためには原子力発電の活用は避けられないとして、古くなった原子力発電所の建て替えで対応すべきだという考えを示しました。

加藤官房長官「ありがたいことだ」

加藤官房長官は午後の記者会見で「安倍総理大臣のもとで官房副長官と大臣、自民党の安倍総裁のもとで総務会長などを務めさせていただいたが、そうしたことに対する評価をいただけて、ありがたいことだと思いながら 記事を読ませていただいた」と述べました。

そのうえで「『ポスト菅』を目指す意思はあるか」という質問に対し「菅内閣の官房長官という立場で、最大の課題である新型コロナ感染症対策にどう対応していくのか、ワクチンの接種をいかに加速化していくのか、さらには、デジタル化やグリーン化、地方への対応などの課題に対し、ひとつひとつ、内閣一体となって成果が出せるよう、職責を果たしていきたいと考えている」と述べました。