野党”国民に見える形で”
安倍前首相の国会での説明

「桜を見る会」の前日夜に開催された懇親会をめぐる安倍前総理大臣の国会での説明について、立憲民主党など野党側は、国民に見える形で質疑を行うべきだとして、証人喚問などを求めていくことを重ねて確認しました。
「桜を見る会」の前日夜に開催された懇親会をめぐり、安倍前総理大臣が、検察から任意で事情を聴かれたのを受けて、立憲民主党、共産党、国民民主党、社民党の国会対策委員長らが会談し対応を協議しました。
そして「安倍氏が国会で事実と異なる答弁を繰り返してきた責任は重く、国民に見える形で質疑し、詳しく検証するべきだ」として、予算委員会での証人喚問などを求めていくことを改めて確認しました。
また、大手鶏卵生産会社の元代表から現金を受け取った疑いがある吉川元農林水産大臣についても「議員辞職しても説明責任は残っている」として、証人喚問などを求めていくことも申し合わせました。
安倍氏の国会での説明について、与党側は、過去の答弁に事実と異なる点があればそれを改めることは重要だが、証人喚問はなじまないとしていて、議院運営委員会や理事会で本人が説明するのにとどめ、質疑も最小限にしたい考えで、捜査の結果が出たあと、与野党の協議が本格化する見通しです。
立民 安住氏「秘書のせいにするなら火に油を注ぐ」

立憲民主党の安住国会対策委員長は、記者団に対し「民主主義を守り、国会質疑を新型コロナウイルス対策に集中させるためにも、総理大臣がうそをつき続けた責任追及をいち早くしていく。安倍氏には、国会議員として管理責任があり、これだけ問題になっているのに『秘書がついたうそに乗せられて、ずっと答弁してきました』と言うだけなら、火に油を注ぐことになる」と述べました。
共産 穀田氏「予算委で証人喚問を」

共産党の穀田国会対策委員長は、記者会見で「野党4党では、安倍前総理大臣の証人喚問が必要だと確認した。安倍氏がうそをつき続けたのは本会議や予算委員会が中心だったので、そういう場で問題をはっきりさせる必要がある。与党側が言う議院運営委員会や理事会は筋が違い、われわれは予算委員会を要求している」と述べました。