米軍機の目撃急増で鳥取県が
市町村に報告求める 騒音増加

鳥取県の東部を中心にアメリカの軍用機とみられる目撃情報が急増していることを受け、鳥取県は実態を把握するため、県内すべての市町村に対し目撃情報の報告を求める通知を出しました。

鳥取県によりますと、アメリカの軍用機とみられる目撃情報は、先月上旬から目立ちはじめ、今月10日までの1か月余りで八頭町で10件、若桜町で8件などと県東部で急増しています。

ことし4月から今月10日までに県内の市と町から報告された目撃情報は41件と、ここ5年間で最も多くなっています。

このため鳥取県は実態を把握するため、県内すべての市町村に対し目撃情報を報告するよう今月16日付けで通知を出しました。

アメリカの軍用機をめぐって、鳥取県は国に対し、騒音などの苦情が多い地域には騒音測定器を設置することや、アメリカ軍の訓練予定日や飛行ルートを事前に知らせるよう毎年、要望しています。

鳥取県市町村課は「飛行の実態を把握するためにも、低空飛行をしている米軍機を目撃した場合には、最寄りの市町村に速やかに状況を伝えてほしい」と話しています。

周辺で騒音が増加

中国地方には、山口県岩国市にアメリカ軍の航空基地として東アジア最大規模の岩国基地があります。

おととし、神奈川県から戦闘機などおよそ60機が岩国基地に移転したあと、山口県や広島県をはじめ中国地方の各地で訓練飛行による騒音が増加しています。

ことしは岩国基地の所属とみられるアメリカ軍戦闘機などの飛行ルートとなっている四国の高知県でも目撃情報が急増しています。