第99代首相に菅義偉氏選出
各界の反応

自民党の菅義偉総裁が、衆参両院の本会議で行われた第99代の総理大臣に選出され、新たな内閣が発足することについて、各界の反応です。

東京都 小池知事「国難を乗り越えられるよう連携を」

東京都の小池知事は、16日午前、都庁で記者団に対し「新政権が誕生するということで、お祝いを申し上げたい。コロナ禍で世界も混乱する中、この日本にとっても正念場だ。そして、コロナ禍と東京オリンピック・パラリンピックの開催という2つの大きなテーマを抱えている。新政権が東京とともに、この国難を乗り越えられるように連携をお願いしたい。新しい内閣に期待をして東京都としても菅政権と連携しながら進めていきたい」と述べました。

拉致被害者の家族会代表 飯塚繁雄さん

加藤勝信氏が拉致問題担当大臣を務めることについて、北朝鮮による拉致被害者の家族会代表で、田口八重子さんの兄の飯塚繁雄さん(82)は、「午前中に電話があり、『やります』とはっきり言っていたので期待したい。このままでは、肉親の帰国を待っている人が、みんないなくなってしまう。一刻も早く対応してほしい」とコメントしています。

松本京子さんの兄 孟さん

鳥取県米子市の拉致被害者、松本京子さんの兄、孟さんは、自民党の菅義偉総裁が総理大臣に選出される様子を自宅のテレビで見守りました。

孟さんは「官房長官時代に拉致問題の解決に向けいろいろな場面で会ってきたが、堅実に仕事を進める印象で仕事ぶりや態度に非常に好感が持てる」と述べました。

そのうえで、「拉致被害者が一日も早く日本に帰ってこられるよう北朝鮮との交渉をしっかり行い解決の糸口を見つけてほしい」と述べて、新政権での拉致被害者の早期帰国の実現を求めました。

有本恵子さんの父親 明弘さん

神戸市出身の拉致被害者、有本恵子さんの父親の明弘さん(92)は神戸市内の自宅でNHKの取材に応じ、「菅総理大臣は安倍元総理大臣からアドバイスを受け、アメリカと連携して拉致問題の解決に向けて取り組んでほしい」と述べました。

そのうえで、「自分も90歳を超え体調に不安を感じることもあるが、この問題が解決をするを見届けたいと考えているので、健康に気をつけて過ごしたい」と話していました。

全国地方銀行協会「再編 選択肢の1つとしてはあると思う」

全国地方銀行協会の大矢恭好会長は記者会見で「新型コロナウイルスの影響は、地方経済にとっても非常に大きなマイナスのインパクトがある。経済の再生と感染症対策の両立に期待したい」と述べました。

一方、菅総理大臣がこれまでの会見で地域経済の活性化策の一環として「地方銀行の再編も1つの選択肢になる」と指摘していることについて、大矢会長は、「日本は従来から『オーバーバンキング』だと言われ続けている。再編が地方経済の課題を解決する唯一の方法ではないが、選択肢の1つとしてはあると思う」と述べました。

日本証券業協会「今後も積極的な経済政策を期待」

日本証券業協会の鈴木茂晴会長は記者会見で「菅総理大臣は安倍政権の経済政策、『アベノミクス』の継承を明言している。今後も積極的な経済政策を期待したい」と述べました。