護事業所など全職員対象
PCR検査実施へ 世田谷区

東京 世田谷区は新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐ新たな対策として、症状の有無にかかわらず、介護事業所や保育園などで働く職員全員を対象にPCR検査を行うことになりました。

これは、世田谷区の保坂展人区長が24日、記者会見で明らかにしました。

それによりますと、社会生活の維持に必要な区内の介護事業所や保育園、それに幼稚園の職員全員を対象に症状の有無にかかわらず、今後、PCR検査を行うということです。

これは、区の保健所や医師会が現在行っている感染の疑いがある人や濃厚接触者を対象にした検査とは別に行うもので、事業をすべて民間業者に委託し、検査対象となる職員みずからが鼻くうの検体を採取したうえで、4人程度の検体を1つに混ぜて分析するプール方式という手法でコストや手間を省くということです。

また、陽性者が出た場合の感染経路の確認についても民間業者に委託して情報収集を行うということです。

区は、来月中旬ごろから検査を始め、ことし10月以降には1日に1000人ほどの検査を行えるようにするとしています。

区では関連の費用およそ4億1400万円などを盛り込んだ補正予算案を来月から始まる区議会の定例会に提出することにしています。

保坂区長は「PCR検査を大量に行う体制づくりの第一段階として始めていきたい」と話していました。