朝鮮 韓国に軍事的対抗
措置の構え 安全確保に万全

北朝鮮が韓国に対し軍事的な対抗措置をとる構えを見せていることに関連し、菅官房長官は北朝鮮の動向や情報を分析しながら、国民の安全・安心の確保に万全を期す考えを示しました。

北朝鮮は、韓国の脱北者団体がキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長を批判するビラを飛ばしたことに反発し、韓国との接触の窓口になってきた共同連絡事務所を取り壊すと予告したうえで、軍事的な対抗措置をとる構えも見せています。

これに関連して菅官房長官は記者会見で、「情報収集や分析に努めており、北朝鮮の意図やわが国への影響をしっかり分析している。わが国としては、常に北朝鮮の動向や情報を分析しながら、国民の皆さんの安全・安心を守るために全力で取り組んでいる」と述べました。

一方、拉致問題について、「アメリカをはじめ関係国と緊密に連携すると同時に、わが国自身が主体的に取り組むことが重要で、安倍総理大臣自身も条件を付けずにキム・ジョンウン委員長と直接向き合う決意を繰り返し述べている。拉致被害者の家族が高齢となる中、一日も早い解決に向けて、さまざまなルートを使いながら、全力で取り組んでいる」と述べました。