費の貸し付け 上限
100万円に 兵庫 明石

兵庫県明石市は、新型コロナウイルスの影響で経済的に厳しい学生を支援するために始めた学費の貸し付け制度について、上限額を今の60万円から100万円に引き上げると発表しました。

明石市では、今月から学費の支払いに困っている市内の学生などを対象に50万円を上限に無利子で貸し付ける独自の支援制度を始めたところ、「学費が50万円を超え、足りない」という相談が相次いで寄せられました。

そこで明石市は、先週12日に60万円に引き上げましたが、看護学部の学生などから上乗せを望む声があり、100万円までさらに引き上げることを決めました。

また、貸し付けは来月末までが納期の分に限るとしていましたが、今年度の前期の学費であれば納期が7月以降であっても貸し出す方針です。

収入が減少した学生への支援策をめぐって、政府は19日、1人当たり最大で20万円を給付することを決めましたが、泉房穂市長は会見で、「国の支援策では生活費ぐらいしか賄えず、学費は到底カバーできない。この3週間で100件以上の相談が寄せられるなどニーズがとても大きく、できるかぎりの支援をしたい」と述べました。

明石市は、この支援策を実施するための事業費5000万円を確保するため、来月開かれる市議会に、関連の補正予算案を提出することにしています。