幹線の車いす利用改善へ
検討会設置の考え 国交相

新幹線にある車いすのスペースを利用する場合、JR各社が事前の予約を求めていることについて、赤羽国土交通大臣は車いすの人が利用しやすいように、予約の手続きなどの改善に向けた検討会を設置する考えを示しました。

新幹線にある車いすのスペースの利用について、JR各社は利用者に2日前までにみどりの窓口か電話で申し込むよう求めていて、直前になると車いすの利用者は優先されず、誰でも予約できるようになり、スペースを確保できない場合があります。

これについて、赤羽国土交通大臣は閣議のあとの記者会見で「誰もが快適に移動できるような環境であってほしいというのが、私のかねてからの思いだ。車いすスペースの予約のしかたやスペースの数が十分なのか、具体的な対策を検討したい」と述べ、新幹線のバリアフリー対策の見直しに向けて、今月中にJR各社などを集めた検討会を設置する考えを示しました。

そのうえで赤羽大臣は「時間をかけずに実施できる対策は速やかに実施し、時間を要するものは、早急に方針を決定する。来年の東京オリンピック・パラリンピックが、ユニバーサルデザインの社会の大きな転機になるようしっかり進めたい」と述べました。