村元文科相 英語民間
試験導入の必要性強調

大学入学共通テストへの英語の民間試験導入が延期されたことについて、自民党の下村元文部科学大臣は日本記者クラブでの記者会見で、理解を示す一方、今後の時代に対応できる人材育成には、話したり書いたりする能力を問う、英語の民間試験の導入が必要だという考えを強調しました。

この中で下村元文部科学大臣は、大学入学共通テストへの英語の民間試験の導入が延期されたことについて、「国が関与するなら公平・公正にしなければならない。準備不足があるということで萩生田文部科学大臣が延期を決めた」と述べ、理解を示しました。

一方で、「英語は『読む・聞く』の2技能だけでは世界で活躍できる人材育成は難しい。『話す・書く』を追加した4技能の向上こそが、今後の時代に対応できる人材育成だ」と述べ、民間試験の導入が必要だという考えを強調しました。

また、下村氏は去年4月の党の会議でのみずからの発言について、「私が政治的な圧力を加え、東京大学が導入を決めたような報道があったが、全く事実でない」と述べました。

そのうえで、「東京大学の学長は、去年3月に導入したいと言っていたのに副学長はやらないと言うので、大学のガバナンスについて指導してほしいという意味で申し上げた。同じ場で私は『主体的・自主的に大学がどうするかは判断すべきである』ということも申し上げている。事実関係をきちんと把握してもらいたい」と述べました。