24日の発射は型の
短距離弾道ミサイル

北朝鮮が、今月24日に発射した2発の弾道ミサイルについて、岩屋防衛大臣は、記者会見で、新型の短距離弾道ミサイルと判断したことを明らかにしたうえで、ミサイル防衛体制の強化を図る考えを重ねて示しました。

北朝鮮は、今月24日、朝鮮半島の東側から2発の弾道ミサイルを発射し、翌日の25日、北朝鮮の国営メディアは、キム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長の立ち会いのもと、新たに開発した「超大型ロケット砲」の発射実験を実施したと発表しました。

これについて岩屋防衛大臣は、閣議のあとの記者会見で「新型ではないかと考えている。これまで発射された飛しょう体等との比較の中で、判断をした」と述べ、発射されたのは新型の短距離弾道ミサイルと判断したことを明らかにしました。

そのうえで、北朝鮮が、短距離弾道ミサイルなどの発射を繰り返していることについて「発射の兆候の把握を困難にするため、秘匿性や即時性を高める取り組みをしているほか、奇襲的な攻撃能力や、正確性の向上を図っている可能性がある」と指摘しました。

そして、岩屋大臣は「通常よりも低い高度で、変則的な軌道で飛しょうするものを開発しているのは、ミサイル防衛網の突破をねらってのことではないか。あらゆる空からの脅威に対応できる、総合ミサイル防空体制の強化を図っていく」と述べました。