産トウモロコシ輸入
「貿易交渉とは無関係」

日本がアメリカ産のトウモロコシを追加で輸入することについて、菅官房長官は閣議のあとの記者会見で、飼料用トウモロコシの供給に万全を期すためだと説明し、来月、協定への署名を目指す日米の貿易交渉とは関係ないという認識を示しました。

今週開かれた日米首脳会談で意見が交わされたアメリカ産トウモロコシの追加輸入について、菅官房長官は、閣議のあとの記者会見で「ことし7月から、ガの幼虫がトウモロコシを食い荒らす被害が広がっている。現在すでに13県とかなりの勢いで被害が拡大しており、さらに全国的に拡大していく可能性がある。農林水産省で被害の拡大防止に全力をあげているが、同時に飼料用トウモロコシの供給に万全を期すために、海外のトウモロコシの前倒し購入の支援を公表したところだ」と述べました。

そのうえで、記者団が日米の貿易交渉を円滑に進める意味合いもあるのかと質問したのに対し、菅官房長官は「貿易交渉とは全く別な話だ」と述べ、来月、国連総会に合わせて行う日米首脳会談で協定への署名を目指す貿易交渉とは関係ないという認識を示しました。