7 朝鮮半島非核化で一致
来月内閣改造へ 安倍首相

安倍総理大臣は、フランスで開かれていたG7サミットの閉幕にあたって記者会見し、北朝鮮問題について、G7として米朝プロセスを支持するとともに朝鮮半島の非核化に向けて取り組んでいくことで一致したことを明らかにしました。また、来月、内閣改造と自民党役員人事を行うことを明らかにし、「『安定』と『挑戦』の強力な布陣を敷いていきたい」と述べました。

安倍総理大臣は、フランス南西部のビアリッツで開かれたG7サミット=主要7か国首脳会議など一連の日程を終え、日本時間の27日午前0時すぎに現地で記者会見を行いました。

この中で安倍総理大臣は、G7サミットの成果について、北朝鮮問題ではG7として米朝プロセスを支持するとともに朝鮮半島の非核化に向けて取り組んでいくことで一致し、拉致問題についても、すべての首脳から理解と支持を得たことを明らかにしました。

また中東情勢に関し、「緊張緩和に向け、イランが対話に乗ってこられる状況をつくるための外交努力が重要だとの認識を、G7として共有できたことは大きな成果だ」と述べました。

そして、世界経済の下振れリスクに対し、機動的かつ万全の政策対応が必要だという認識で一致したことを明らかにしたうえで、日本としても自由貿易を推進していく考えを強調しました。

さらに、G7サミットから除外されているロシアとG7との対話の再開に向けて、首脳間で議論を重ねていきたいという考えを示しました。

一方、安倍総理大臣は、来月、内閣改造と自民党役員人事を行うことを明らかにし、「これまでの政治の継続性、安定性も重視しながら、困難な課題に、気持ちも新たに果敢に挑戦していかなければならない。まさに『安定』と『挑戦』の強力な布陣を敷いていきたい」と述べました。

また、悪化が続く日韓関係について、フランスで行われた日米首脳会談でやりとりはなかったと明らかにしたうえで、「韓国側からは、日韓請求権協定への違反が放置され、日韓の軍事情報包括保護協定=『GSOMIA』の終了通告がなされるなど、国と国との信頼関係を損なう対応が続いている。まずは国と国との約束を守るよう求めていきたい」と述べました。