票所で性別の確認
やめて」住民が要請 宮城

心と体の性が一致しないトランスジェンダーの人たちが不安を感じることなく選挙で投票できるよう、宮城県女川町の住民が16日、町の選挙管理委員会に対し、投票所での性別の確認や入場券への性別の表記をやめるよう要請しました。

投票所での性別の確認などをやめるよう要請したのは、女川町に住む団体職員、堀みのりさん(29)です。

堀さんは戸籍上は女性ですが、男性として生活しているトランスジェンダーで、これまでの選挙では投票所で性別を確認された際に、「外見が女性に見えない」などとして、なりすましを疑われ、つらい思いをしたといいます。

堀さんは「投票所で周りの視線を感じると、その場からいなくなりたい気持ちになります。性的マイノリティの人が、不安を感じずに投票できるようにしてほしい」と話していました。

また、女川町選挙管理委員会の小野寺武則委員長は「性的マイノリティの人の意見や県の意見などを聞きながら対応を考えたい」と話していました。

宮城県選挙管理委員会によりますと、入場券の詳しい内容や本人確認の方法は各自治体の判断に委ねられていて、NHKが宮城県内の35の市町村に取材したところ、今回の参議院選挙では女川町を含む27の市町村で、入場券に性別が記されているということです。