ルムズ海峡の有志連合
「自衛隊派遣考えず」防衛相

緊張が高まるイラン情勢をめぐり、アメリカがホルムズ海峡の安全確保のため、同盟国などと有志連合の結成を検討していることについて、岩屋防衛大臣は現段階で自衛隊を派遣する考えがないことを明らかにしました。

イラン情勢をめぐりアメリカ軍の制服組トップ、ダンフォード統合参謀本部議長は今月9日、ホルムズ海峡の安全を確保するため、同盟国などと有志連合の結成を検討していることを明らかにしました。

これについて岩屋防衛大臣は16日の閣議後の記者会見で「緊張の高まりを深刻に懸念しているが、今のところは小康状態だと判断している。アメリカとは、さまざまなやり取りをしているが、この段階で、いわゆる有志連合に自衛隊の参画を考えているものではなく、自衛隊を派遣することは考えていない」と述べました。

一方で「エネルギーの安全保障上極めて重要な地域で、本当に必要な場合は、さまざまなことを考えなければならないが、まずは、この事態をしっかり注視していくことが大切だ」と述べ、情勢に応じて対応を検討していく考えを示しました。