滅危惧のジュゴン
1頭死んだ状態で見つかる

18日、沖縄本島北部の沖合で死んでいるのが見つかった体長3mほどの生物について、地元の専門家が国の天然記念物で絶滅危惧種のジュゴンと確認し、今後、死んだ原因などについて詳しく調べることにしています。

18日夕方、沖縄県今帰仁村の漁港からおよそ200mの沖合で、体長3mほどの三角形をした尾を持つ生物が死んでいるのが見つかりました。

見つかった生物について、死骸を管理する今帰仁村は19日昼前、報道陣に公開するとともに、沖縄美ら海水族館の専門家らが特徴から国の天然記念物のジュゴンと確認したことを明らかにしました。

公開されたジュゴンには頭や体じゅうに傷があり、専門家らは今後、死んだ原因などについて詳しく調べることにしています。

ジュゴンは環境省が近い将来に絶滅する危険性が極めて高い哺乳類に指定していて、沖縄防衛局の調査で沖縄本島周辺では数頭しか確認されていません。

今帰仁村漁業協同組合の與那嶺好和代表理事組合長は、「今帰仁村の周辺でたびたび泳いでいる情報を聞いたことはあるが、見るのは初めてだ」と話しています。