ソコン打たない」発言
海外メディア皮肉込め報道

政府の「サイバーセキュリティ戦略本部」の副本部長を務める桜田オリンピック・パラリンピック担当大臣が「自分でパソコンを打つことはない」と発言したことを海外のメディアが相次いで伝えています。

桜田大臣は14日の衆議院内閣委員会で野党議員からパソコンの使用状況を質問され「自分でパソコンを打つことはない。ただサイバーセキュリティーは国の総力をあげて総合的にやることで、落ち度はないと自信を持っている」と述べました。

この発言を海外メディアが相次いで伝えています。

アメリカのワシントン・ポストは14日、「日本は2020年の東京オリンピックを前にサイバーセキュリティーの強化を進めている。しかし法案を担当する大臣が驚くべき告白をした」と伝えています。

ニューヨーク・タイムズは15日、「パソコンを使わない人は大勢いて、その多くは国のサイバーセキュリティーを担っていない。しかし1人いる。桜田大臣が基本的な技術について聞かれて混乱していたことに国会議員はがく然としていた」と報じています。

ウォール・ストリート・ジャーナルは「少なくとも大臣はハッキングの被害に遭ったことがない」と伝えています。

桜田大臣「私は使わない 利用者に万全を期すよう指示」

桜田オリンピック・パラリンピック担当大臣は閣議のあとの記者会見で、「私自身はパソコンを日常的には使わないが、事務所では当然、パソコンを使って仕事をしており、利用する者に対しては、セキュリティー対策に万全を期すよう、いつも指示している」と述べました。