方領土「2島返還なら
日本の主権確認」官房長官

ロシアのプーチン大統領が、日ソ共同宣言で日本に引き渡すとされている歯舞群島と色丹島について、両島の主権がどうなるか日本側との交渉が必要だという考えを示したことに関連し、菅官房長官は「歯舞諸島、色丹島が返還されることになれば、当然、日本の主権も確認されることになる」と述べました。

ロシアのプーチン大統領は、日ソ共同宣言で、平和条約締結後、日本に引き渡すとされている歯舞群島と色丹島について「どちらの主権のもとに島が残るのかは書かれていない」などと述べ、引き続き両島の主権がどうなるか、日本側との交渉が必要だという考えを示しました。

これに関連して、菅官房長官は、閣議のあとの記者会見で「プーチン大統領の発言ひとつひとつに答えるのは控えたい。歯舞諸島、色丹島が返還されることになれば、当然、それらに対する日本の主権も確認されることになると理解している」と述べました。

また菅官房長官は、記者団が「平和条約は、来年6月に日本で開かれるG20サミットで大筋合意を目指すか」と質問したのに対し、「来年6月のG20サミットにプーチン大統領を日本にお迎えする前に、年明けにも安倍総理大臣がロシアを訪問することが発表されている。現時点で言えることはここまでだ」と述べました。

公明 斉藤幹事長「4島返還の方針 変更ない」

公明党の斉藤幹事長は記者会見で、「これまでの政府の4島返還の方針や、領土問題を解決して平和条約を締結するという立場に変更はないと思っている。1956年の日ソ共同宣言を前提に議論を進めていくのは当然のことで、政府の基本方針と矛盾するものではない。今後の首脳会談などを見守り、与党として政府を支えていきたい」と述べました。