然とした国民の不安
甘く見てはならない」逢沢氏

外国人材の受け入れを拡大するための法案をめぐって自民党の派閥の会合では、今の国会で成立を目指す意見の一方、国民の声を聴いて不安解消に努めるべきだという指摘も出されました。

竹下前総務会長は「国会ではいよいよ外国人材の受け入れを拡大するための法案の審議がスタートした。与党として、ただすべきところはただしながら、しっかりと政府を支えていかなければならない」と述べました。

河村元官房長官は「会期末までに成立させるのが大原則だ。それに向かって頑張らなければならない」と述べ、今の国会で法案の成立を目指す考えを強調しました。

一方、逢沢元国会対策委員長は「世論調査を見ると『法案の成立を急ぐべきではない』という声が多く、何が起こるか見通せないという漠然とした国民の不安が読み取れる。これを甘く見てはならず、国民の声をよく聴き、政府・与党の考えを適切に伝えるべきだ」と指摘しました。