岸田首相 3月開いたパーティー「大臣規範に抵触せず」

岸田総理大臣は3月、広島市で開かれた自らの後援会の会合について、大規模な政治資金パーティーの開催は自粛するとした大臣規範には、抵触しないという考えを示しました。

27日の参議院本会議で立憲民主党は、今月19日に広島市で開かれた岸田総理大臣の後援会の会合について「会費1万円の政治資金パーティーであり、大規模なパーティーは自粛するとした大臣規範に抵触するのではないか」と指摘しました。

これに対し岸田総理大臣は「大臣規範においてはパーティーについて特に定められた基準はなく、各国務大臣などが国民の疑念を招かないよう、良識の範囲で適切に対応すべきものだ」と述べ、規範には抵触しないという考えを示しました。

また、会合で「G7広島サミット」のロゴ入りのまんじゅうなどを配ったことについて「特定の政治、思想などの活動を目的とした使用はしない」としている、ロゴの使用承認条件に反していると指摘されたのに対し「目的が政治思想などを普及することではなく、サミットの広報、PRを通じた開催機運の醸成にあると認められたため申請が承認された」と述べました。

一方、自身に関わる総務省の行政文書を「ねつ造だ」としている、高市経済安全保障担当大臣の罷免を求められたのに対し「引き続き、国会審議に真摯(しんし)に対応し、丁寧に説明をしてもらいたいと考えており、罷免する理由はない」と述べ、重ねて拒否しました。