長野 子どもの騒音訴えの公園 廃止の考え「地権者が新たな計画」

子どもたちの騒音に対する近隣住民の訴えをきっかけに長野市が廃止を決めたものの、存続を求める声も上がっていた公園について、荻原健司市長は「公園の地権者が新たな利用を計画しているため、これ以上、土地を借りることができない」と述べ、廃止する考えを示しました。

長野市の公園「青木島遊園地」は、公園の開設前から住む1軒の住民が、遊ぶ子どもたちによる騒音の被害などを訴えたことをきっかけに市が廃止を決めました。

その後、経緯を知らされていなかった多くの住民から存続を求める声も上がり、住民説明会が開かれるなど市が対応していました。

荻原市長は、3月1日の市議会の代表質問で、議員から今後の方針を問われたのに対し、存続の意見や要望があったことを踏まえて存続も選択肢に検討したと説明しました。

ただ、そのうえで「公園は借地であり、地権者が新たな土地利用を計画していることから、これ以上、借りることは断念せざるをえない」と述べ、廃止する考えを示しました。

市によりますと、土地を地権者に返還することし4月には、公園を廃止する予定だということです。

この公園で主に遊んでいたのは隣接する学童保育施設の子どもたちでしたが、荻原市長は、将来的には学童保育施設の活動場所を近隣の小学校に移し、子どもたちが校庭で遊べるようにする方針も示しました。