山梨 道志村 村長選挙で不正投票か わずか11票差

わずか11票差となった、2021年7月の山梨県道志村の村長選挙で、村に住んでいなかったにもかかわらず不正に投票したなどとして、警察は再選した村長の親族ら6人を公職選挙法違反などの疑いで書類送検しました。

2021年7月に行われた道志村の村長選挙では、現職と新人の2人が立候補し、11票差の接戦を制して現職の長田富也村長が再選しました。

捜査関係者によりますと、この選挙をめぐり山梨県内外に住む長田村長の親族と支援者の6人は、選挙の前に村にうその転入届を出して不正に投票したり、それに協力したりした疑いが持たれています。

警察は21日、6人を公職選挙法違反の詐偽投票や詐偽登録などの疑いで書類送検しました。

捜査関係者によりますと、6人のうち一部は、道志村の空き家などに住民登録を移していましたが、交通系ICカードの利用履歴などから、当時、村に住んでおらず、選挙人名簿に登録させるための架空転入だったとみられています。

不正な投票は4票で、いずれも長田村長に投票したとみられ、任意の調べに対し6人は「再選させたかった」と容疑を認めているということです。

親族や支援者が不正投票に関わった疑いがあることについて、長田村長は「報道で初めて知った。私が指示したことはなく、進退について考える事柄ではない」と話しています。