自民 麻生副総裁 “台湾有事の場合沖縄も戦争の可能性 抑止力の整備必要”

中国が台湾への圧力を強める中、自民党の麻生副総裁は8月31日、講演で、台湾有事が起きた場合は、沖縄なども戦争に巻き込まれる可能性が考えられると指摘し、抑止力を整備する必要性を強調しました。
自民党麻生派は、横浜市内のホテルで研修会を開き、会長の麻生副総裁が講演しました。
この中で、麻生氏は「東シナ海や南シナ海、台湾海峡を含めて、きな臭い匂いがしてきていることは間違いなく、明らかに中国は防衛力を強化して自信を付けている。台湾でドンパチが始まることになれば、沖縄の与那国島などの地域も戦闘区域外とは言い切れないほどの状況になり、戦争が起きる可能性は十分に考えられる」と指摘しました。
そのうえで「『抑止力』は、抑止する力と何かやられれば、その力を使うという国民的な合意、そしてその両方があることを相手の国に知らせておくという3つがなければ役に立たない。そのことをおさえて今後の政治活動をしてほしい」と呼びかけました。