衆院選「1票の格差」2倍超20選挙区 区割り見直しでも2選挙区で

衆議院選挙の「1票の格差」をことし1月1日現在の住民基本台帳をもとに、NHKが試算したところ、20の選挙区で2倍を超えました。政府の審議会が勧告した小選挙区の「10増10減」などの区割りの見直しを行っても2つの選挙区では2倍を超えています。

NHKは、総務省が発表した、ことし1月1日現在の住民基本台帳をもとに、衆議院の小選挙区ごとの人口を試算しました。

それによりますと、衆議院の289の小選挙区で人口が最も多いのは「東京22区」の56万2164人、最も少ないのは「鳥取1区」の27万1371人でした。

いわゆる「1票の格差」は最大で2.072倍となり、合わせて20の選挙区で2倍を超えました。

一方、政府の審議会はことし6月、格差を是正するため、小選挙区の「10増10減」などを盛り込んだ区割りの見直しを勧告しています。

この見直し案に沿って試算しても、「福岡5区」で2.034倍、「京都6区」で2.014倍と、2選挙区で2倍を超えました。

また、参議院の45の選挙区では、議員1人当たりの人口が最も多いのは「神奈川選挙区」の112万4149人、最も少ないのは「福井選挙区」の37万6128人で、「1票の格差」は最大で2.989倍となり、1年前に比べ0.011ポイント拡大しました。