北朝鮮問題 日米韓が韓国政権交代後初協議 緊密連携姿勢を強調

北朝鮮の核・ミサイル問題をめぐり、日米韓3か国の政府高官による対面での協議が3日、韓国の政権交代後初めて行われ、3か国が緊密に連携する姿勢を強調しました。

韓国・ソウルで3日に行われた協議には、外務省の船越アジア大洋州局長、アメリカ国務省のソン・キム北朝鮮担当特別代表、韓国外務省のキム・ゴン(金健)朝鮮半島平和交渉本部長が出席しました。

冒頭、ソン・キム特別代表は北朝鮮が新たな核実験を準備していると指摘した上で「地域の同盟国を守る防衛力と抑止力を強化するため、必要に応じ短期的、長期的に軍事態勢を調整する用意がある」と述べました。

さらにキム・ゴン本部長も「北朝鮮が執拗に核兵器を追求することは、結果的にわれわれの抑止力を強化することにしかならない」と述べた上で、北朝鮮を対話に導くことも重要だと指摘しました。

そして、船越局長は「核実験を含むさらなる北朝鮮の挑発があり得るような状況だ。様々な状況にどう対応するか、深く議論する必要がある」と述べて、3か国の連携の重要性を述べました。

この枠組みによる協議は韓国で先月、ユン・ソンニョル(尹錫悦)政権が発足してからは初めてです。

北朝鮮はことし、ICBM=大陸間弾道ミサイル級を含むミサイルを16回発射したほか、近く7回目の核実験に踏み切る可能性が指摘されていて、日米韓3か国は今回の協議で緊密に連携する姿勢を強調しました。