末松文科相 教員確保へ 特別免許制度の積極活用など要請

厳しい教員不足の状況を受けて、末松文部科学大臣は、教員免許がなくても知識や経験がある社会人を採用できる制度の積極的な活用や、定年退職した教員の再任用などに取り組むよう、全国の教育委員会の教育長らに要請しました。

文部科学省は28日、都道府県や政令指定都市の教育委員会の教育長らが参加する会議をオンラインで臨時に開きました。

この中で末松文部科学大臣は、教員不足の状況について「今年度も昨年度と同様、依然として厳しい状況があると聞いている。あらゆる手段を講じて教師の確保に取り組んでほしい」と述べました。

そのうえで、教員免許がなくても知識や経験がある社会人を教員として採用できる特別免許の制度の積極的な活用や、教員免許を持っていても教職についていない社会人の任用、定年退職した教員の再任用などに取り組むよう要請しました。

また、末松大臣は優秀な人材を採用する必要があるとして、通常、大学4年の夏ごろに行われる教員の採用試験を大学3年で受験できるようにすることなども検討する考えを示しました。