自民総務会 参院選山形選挙区で候補者の擁立求める意見相次ぐ

夏の参議院選挙で、自民党の執行部が、国民民主党の現職が立候補する予定の山形選挙区で候補者の擁立を見送る方向で調整していることについて、12日開かれた党の総務会で「不戦敗はありえない」などと擁立を求める意見が相次ぎました。
夏の参議院選挙で、自民党は、与党で過半数の議席確保を目指し候補者の擁立作業を進めていますが、新年度予算に賛成した国民民主党の現職が立候補する予定の山形選挙区については、党執行部が候補者の擁立を見送る方向で調整しています。
これについて、12日開かれた自民党の総務会で、複数の出席者から「過去の選挙と同じく、すべての選挙区で候補者を立てるべきだ」とか「与党として不戦敗はありえない」などと擁立を求める意見が相次ぎました。
これに対し、地元の山形県連の会長も務める遠藤選挙対策委員長は「これまでの歴史や今後の首長選挙も踏まえ、山形県で自民党が国政や地方行政を担える形にするには、擁立を見送る判断もある」などと説明し、理解を求めたということです。
福田総務会長は記者会見で「高度な政治的判断もあり、選挙区の事情や歴史、戦略も踏まえて総合的に判断するのが選挙だが、支援者に理解が得られる説明をすることも必要だという、やり取りだった」と述べました。
自民 世耕参院幹事長「結論出る前に説明必要」
自民党の世耕参議院幹事長は、記者会見で「きょうの総務会では『参議院選挙の1人区のすべてで自民党が候補者を擁立することは当たり前だ』という思いで、複数の議員から発言があったと認識している。結論が出る前には、全体的な戦略や山形県の事情などについて、何らかの形で、党内にきちんとした説明が行われることは必要だ」と述べました。