都民の都内旅行
1泊当たり5000円補助へ

東京都は観光産業の回復に向けて、都民の都内への旅行を対象に、1泊当たり5000円、日帰りは1回当たり2500円を補助することになりました。

都は、感染の第6波に備えた医療提供体制の確保や経済の再生を軌道に乗せるための取り組みとして、来週30日から始まる都議会に提出する補正予算案をまとめました。

このうち観光産業の回復に向けては、都民の都内への旅行を対象に
▽1泊当たり5000円
▽日帰りは1回当たり2500円を補助する事業に、33億円を計上しています。

60万泊分にあたる費用で、都は感染状況を見極めながら、国の観光需要の喚起策「Go Toトラベル」の再開に合わせて実施することにしています。

浅草「観光客が増えるきっかけになるのでは」

25日、平日にもかかわらず若者やカップルなど多くの人の姿が見られた東京 浅草では、観光客が増えるきっかけになるのではと期待の声が聞かれました。

おみやげ店の中塚よしみさんは、緊急事態宣言が解除されて日を追うごとに人通りが増えていると感じています。

店の売り上げはことし9月までは例年の1割程度でしたが、10月からは半分程度まで戻ってきているということです。

中塚さんは「人通りは増えましたが、まだ財布のひもはかたいと感じます。都内への旅行を対象に補助があればおみやげを買ってくれる人も増えるのではないか」と話していました。

飲食店の利用人数を1グループ8人までに拡大へ

東京都の新型コロナウイルス対策本部会議では、12月以降の新たな対策を決定しました。

このうち飲食店に協力を求めている利用人数は、都の認証を受けている店舗ではこれまでの1グループ当たり4人までから倍の8人までに拡大します。

期間は12月1日から年末年始を含めた来年1月16日までです。

1グループ9人以上の場合は、感染リスクを減らすためにワクチンの接種証明などを活用するよう飲食店に呼びかけることにしています。

認証を受けていない店舗では1グループ4人までとし、酒の提供は午後9時までにするよう協力を求めることにしています。