【タイムライン】自民党総裁選2021(9月14~22日)

※自民党総裁選に関する発言や動きを1日ごと まとめて随時更新します。

リンク 【詳しくわかる】自民党総裁選2021 日程 仕組みをわかりやすく

【9月22日(水)】

こども庁めぐり討論会


河野氏
「こども庁は必要だ。河野政権ができたら『子どもの自殺と虐待死ゼロ』、『子どもの貧困ゼロ』を実現していく。デジタルの力も活用し、教育や家庭、健康診断などのデータを連携させて、事前に手を差し伸べることが大事だ」

岸田氏
「私も3人の子の父親で悪戦苦闘の連続だったが、子どもと一緒にいる時間はありがたかった。社会にとって子どもたちは未来であり、政策や予算を一元化し、省庁の縦割りを打破しないといけない。関連予算も思い切って倍増したい」

高市氏
「令和の省庁再編に挑戦する中で、子ども政策の推進のために最も効率的で効果的な組織は何か検討していく。複数の子どもを産み育てたい世帯への支援の充実は重要で、低所得世帯には、児童手当を18歳まで支給することを検討する」

野田氏
「人口減少は最重要課題だ。来年の通常国会に、こども庁設置法案を提出し、『弱き者にも生きる価値がある』という新たな規範をつくることで、1人でも多くの人に『苦しみから一緒に抜け出していこう』というメッセージを送りたい」

立民 枝野代表 低所得世帯への住まいの支援策発表

格差の是正に向けた政策が不十分だとして、立憲民主党は低所得世帯の住まいにかかる費用負担を軽減するために、公的な手当を支給する制度の創設などを柱とした住まいにかかわる支援策を発表。

共産 消費税減税や最低賃金引き上げなど経済格差の是正策発表

新型コロナウイルスの影響で経済格差が浮き彫りになったとして、共産党は、消費税率の5%への減税や、最低賃金を全国一律で時給1500円に引き上げることなど、是正策を強化すべきだと発表。

国民 玉木代表 “子育て支援は継続性必要 児童手当の拡充を”

公明党が18歳までの子どもを対象に一律で1人当たり10万円の給付を主張していることをめぐり、国民民主党の玉木代表は、子育て支援は継続性が必要だとして、定期的に一定額が支給される児童手当の拡充を図るべきだという認識を示す。

【9月21日(火)】

河野氏 札幌市議とオンラインで意見交換

「政令指定都市と都道府県の在り方を抜本的に考えていかなければならない。権限を議論する以上、財政の在り方もしっかり考えていかなければならない」

岸田氏 谷垣元総裁に支援要請

「激しく複雑な選挙戦が続いているが、最後まで戦い抜き、政治の安定のために役に立ちたい」
谷垣氏
「岸田氏が気合いを入れて戦っており、非常に胸がすっきりする。必ず勝利を果たしてもらえるよう心から祈っている」

高市氏 NPO法人とオンラインで意見交換

「貧しさのため進学を諦めるようなことはつらくてたまらない。今年度の補正予算案を編成し、生活に困窮する家庭に限定した定額給付金のようなものを組み込みたい」

野田氏 党所属の国会議員への挨拶回り

「有権者に自民党の誠実さが届くよう頑張りたい。30年近く国会議員をやってきて、党を変えていくのは今しかないという思いだ」

立民 枝野代表「『アベノミクス』は失敗」

「格差の広がりは否定できず『アベノミクス』は明らかに失敗だった。適正な分配により安心を高めることが、いま何より求められる経済政策だ」

立民 福山幹事長「自民に日本の将来任せられない」

「緊急事態宣言のさなかに総裁選挙に時間をとられ、1か月にも及ぶ政治空白をつくっていることについて、国民に対し、なんら説明も謝罪のことばもなく非常に遺憾だ。候補の討論を見ていても政策や考え方が異なることだらけで、自民党がばらばらの組織であることが改めて明らかになり、日本の将来は任せられない」

共産 小池書記局長「政権交代しかない」

「自民党総裁選挙の候補4人の主張は、これまでの政権と変わらず、総裁がかわる意味がない。政治を変えるには、自民党内での総裁のたらい回しではなく、政権交代しかない」

経団連 十倉会長「コミュニケーション能力が求められる」

「ある党の党首を選ぶときに、この人を支持するとは言わない。国家のビジョンを持っているというのが前提になるが、私が好きなことばに『リーダーは1人ではリーダーにはなれない』というのがある。周りの人が付いてこないといけないし、チームが支えなければならない。リーダーにはコミュニケーション能力が求められると思う」

【9月20日(月)】

党青年局・女性局主催 公開討論会

【リンク】公開討論会のニュースはこちらから

【9月19日(日)】

河野氏「ウーバーイーツ」の配達員と意見交換

配達代行サービス「ウーバーイーツ」の配達員と意見を交わし、所得の増加につなげるため、より多くの企業に副業を認めてほしいなどと要望を受ける。
河野氏
「賃金をどう増やしていくかという選択肢の1つが副業だ。人口が減って労働力が足りない中『副業禁止』と、勝手に会社が決めてよいのか。個人の可能性は伸ばしていかなければいけない」

岸田氏「Go To2.0」を

ホテルや旅館の経営者らでつくる団体の幹部とオンラインで意見を交わし、新型コロナウイルスの影響で経営が厳しいとして「Go Toトラベル」を早期に再開するよう要望を受ける。
岸田氏
「多くの国民が疲れを感じている中で、観光業の皆さんが大変深刻な影響を受けている。バージョンアップした新たな観光振興策『Go To2.0』という取り組みを仲間で議論していて、ぜひ結果につなげたい」

高市氏「男性の育児休業取得を義務づけも」

報道各社のインタビューでー
「いろいろなデータを見ると男性が家事をやる時間が長ければ長いほど、子どもの数が増えているので、男性にもしっかり家事負担をしてもらうことが大事だ。法律で男性の育児休業の取得を義務づけることも1つの方法だ。『こども庁』という名前になるかはわからないが、一体的な権限を持ち、予算措置や法案提出もできる組織は必要だ」

野田氏「衆議院選挙の『比例復活』排除を」

報道各社のインタビューでー
「衆議院選挙の『比例復活』は、小選挙区で落選した人が比例代表で当選して議員になるわかりにくさがあり、排除しないといけない。そういうところでも、議員を相当削減できるのではないか」と指摘し、衆議院選挙で小選挙区と比例代表に重複立候補できる制度の在り方を見直すべきだという認識を示す。

自民党総裁選挙をめぐり、共産党の志位委員長は、どの候補もこれまでの新型コロナウイルス対応などへの反省が見られず、失政が繰り返されるだけだと批判し、政治の転換のため、野党で連携して政権交代を目指す考えを重ねて示しました。

共産 志位委員長「自公政権による政治が行き詰まり破綻」

仙台市で講演しー
「新型コロナ対応での政権の無為無策に対する国民の怒りに追い詰められた結果であり、9年間の自公政権による政治が行き詰まり、破綻したということだ。4人の候補者の誰1人としてこれまでの失政への反省を述べた人はおらず、誰が新総裁になっても同じ過ちを繰り返すだけだ。国民の命を守るためには政権交代が必要だ」

【9月18日(土)】

日本記者クラブ主催 公開討論会

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立民 枝野代表「自民党をひっくり返さないかぎり何も変わらない」

新潟県新発田市でー
「いずれの候補も9年近く政権を中枢で支えてきた人たちで、自民党そのものをひっくり返さないかぎり何も変わらない」

【9月17日(金)】

自民党総裁選 告示

午前10時から自民党本部の9階に設けられた会場で立候補の受け付け。立候補したのは、届け出順に、河野規制改革担当大臣、岸田前政務調査会長、高市前総務大臣、野田幹事長代行の4人。

河野陣営の出陣式

河野陣営の出陣式は、午前9時からオンライン形式で開かれ、石破元幹事長や小泉環境大臣など、およそ70人の国会議員が出席。
河野氏
「社会の分断を修復し、もう一度、日本をひとつにして、人が人に寄り添う、ぬくもりある社会をつくっていかなければならない。目の前の重いとびらを押し開け、日本を前に進めるために、私はこの国のリーダーを目指していく」

岸田陣営の出陣式

岸田陣営の出陣式は、午前11時半から国会内で開かれ、選挙対策本部長を務める遠藤・元オリンピック・パラリンピック担当大臣や、甘利税制調査会長ら60人余りが出席。
岸田氏
「去年の総裁選挙で敗北してから1年、多くの方の声を聞いてきた。今の時代が求めているリーダーは私だという強い確信を持っている。コロナ禍でバラバラになりそうになっている、わが国の一体感をしっかり取り戻すために最後まで頑張っていきたい」

高市陣営の出陣式

高市陣営の出陣式は、午前11時から国会内で開かれ、かつて所属していた細田派などからおよそ60人の国会議員が出席。
高市氏
「いよいよ戦いが始まった。ここに集まった全員は、派閥に関係なく、国家理念や強い経済をつくる政策に賛同した同志だ。ともに美しく、強く成長する日本を作っていきたい。必ず勝ちに行く」

野田陣営の出陣式

野田陣営の出陣式は、午前9時から党本部で開かれ、推薦人になっている浜田・元防衛大臣や三原じゅん子・厚生労働副大臣ら10人余りの議員が出席。
野田氏
「どちらかと言うと自民党のど真ん中にはいない私だが、私の自負は、目の前にいる人たちと一緒に生きてきたことだ。出会った人たちの悲しみ、苦しみ、喜び、不安をしっかりと伝え、政治を前へと進めていく1人になりたい」

立会演説会 本格論戦始まる

河野規制改革担当大臣は新型コロナウイルス対策での実行力の発揮に自信を示し、
岸田前政務調査会長は多様な意見に寛容な政治の実現を目指す考えを強調。
高市前総務大臣は経済が軌道に乗るまでの戦略的な財政出動の必要性について言及し、
野田幹事長代行は、子どもへの積極的な投資で人口減少を食い止めたいと主張。
【リンク】立会演説会のニュースはこちらから

共同記者会見で政策主張訴え

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立民 枝野代表「国会議員の本来の仕事を」

「国会議員の仕事は国会で審議を行うことであり、政府は自民党のためではなく、国民のためにあるはずだ。
総裁選挙をやるのは結構だが、午前9時から午後5時までは国会議員の本来の仕事をして、選挙は午後5時以降にやってほしい。どなたが自民党の新総裁になっても、われわれは自分たちができることをやるだけだ。決勝戦である衆議院選挙に向けてしっかり準備を進めていく」

共産 田村政策委員長「党内勢力争い優先はあり得ない」

「新型コロナ対策の与野党の議論が必要なときに自民党内の勢力争いを優先させることは本来はあり得ないことだ。
総裁選挙に名乗りをあげている人たちはみな『いまは党内議論をしていればいい』と言っているのと同じで、誰が新総裁になっても国民の命や暮らしの危機には正面からこたえられず、野党で連携して政権交代をするしかない」

【9月16日(木)】

野田幹事長代行 立候補を表明

記者団に対し、必要な推薦人20人を確保できたとして立候補を表明。
「各候補者の政策はすばらしいものばかりだが、小さい人や弱い人たちを奮い立たせるような政策がなかなか見いだせなかった。多様性や人口減少、高齢化の中でこれまで主役になれなかった女性や子ども、高齢者、障害者が社会の中で生き、生きる価値があるんだと思える保守の政治を自民党の中でつくり上げていきたい」

岸田前政務調査会長 経済界に支援働きかけ

経団連を訪れ、十倉会長らと面会。岸田氏は記者団に対しー
「十倉会長からは私の政策に『全面的に賛同する』という力強いことばをもらった。経済界と協力しながら、日本経済の再生や成長に向けて努力したい。訴えのボルテージを上げ、党改革や政策により力を込め発信していきたい。勝利に向けて最後まで戦い抜きたい」

河野規制改革「言葉遣いに気をつけ厳しく指摘」

報道各社のインタビューに応じー
記者団から官僚との向き合い方について問われたのに対し「言葉遣いで気を付けなければいけないところはあると思う。そこは反省しなければいけない。ただ『現実を見ないままの役所の理屈は通らない』とは、厳しく指摘していきたい」と述べる。

小泉環境相「大将に頑張ってもらいたい」

河野氏を支援する有志の国会議員の会合に出席。会合には、河野氏が所属する麻生派や二階派、石破派など派閥横断の若手議員およそ10人が集まる。
小泉氏
「必勝に向けて全力で頑張ろう。戦国武将は戦に臨む際に抹茶を飲んでいた歴史もあるそうだ。大将に頑張ってもらいたい」と述べ、用意した抹茶を河野氏に勧める。

高市前総務相「すべての世代の安心感を創出」

地元・奈良の県議会議員とのオンラインでの会合に出席し、激励を受ける。
高市氏
「すべての世代の安心感を創出していくための施策を実行したいという強い思いで立ち上がったので、力添えをお願いしたい」

多くの派閥で支持する候補者の一本化見送る

麻生派 河野氏と岸田氏を支持 高市氏への支持も容認

麻生派会長の麻生副総理兼財務大臣は、派閥の所属議員から意見を聴いた結果などを踏まえ、派閥としての対応を決めたことを明らかに。
「河野太郎、岸田文雄の両氏を基本的に支持したい」と述べ、派閥として河野規制改革担当大臣と岸田前政務調査会長の2人を支持する考えを示す。
高市前総務大臣については「思想信条に最も共鳴するところが多いという人も正直、多くいる。思想信条に基づいてもらいたい」と述べ、高市氏への支持も容認する考えを示す。

石原派 自主投票を決定 決選投票の対応は検討

石原派会長の石原 元幹事長は「各候補者の政策を見極めて、責任を持って判断していただきたい」と述べ、派閥として候補者を一本化せずに自主投票とすることを提案し了承。
一方、決選投票になった場合の対応については今月29日の投開票の直前に再び会合を開き検討する。

竹下派 一本化を見送る方向

竹下派会長代行の茂木外務大臣は「それぞれの置かれている立場を尊重するのが基本だが、できるだけ意見集約してほしいという考え方もある。最終的に1つの方向が出せればベターだ」と述べる。
会合では、16日は意見の集約はせず引き続き情勢を見極めていくことに。
竹下派としては一本化を見送る方向。

二階派 1回目は自主投票 決選投票は結束して行動

二階派会長代行の河村元官房長官が「自分の信念に基づいて一人一人が考えて行動し、仮に決選投票になった場合は連携してまとまっていこう」と提案し、二階幹事長も「そのとおりだ」と応じる。
出席者から異論は出ず、1回目の投票は自主投票とし、決選投票になった場合には派閥として結束して行動することを決める。

岸田派 支持団体などへの働きかけを強化

岸田派幹部の林芳正 元文部科学大臣は「いよいよ17日から決戦の火ぶたが切って落とされる。岸田会長には、さらにパワーアップして頑張ってもらいたい。各グループの動向も定まりつつあるので、精力的に声かけをしてほしい」と述べ、国会議員への支持拡大にさらに取り組むよう求める。
党員票の獲得に向け、党の支持団体などへの働きかけを強化することなどを確認。

安倍前首相 ツイッターで高市氏支持を表明

安倍前総理大臣は、みずからのツイッターで高市前総務大臣を支持することを表明。
この中で安倍氏は「コロナ禍の中、国民の命と生活を守り、経済を活性化するための具体的な政策を示し、日本の主権は守り抜くとの確固たる決意と、国家観を力強く示した高市氏を支持する」としている。

河野氏支援で石破元幹事長や小泉環境相が会合

河野規制改革担当大臣を支援する有志の国会議員は会合を開き、石破元幹事長や小泉環境大臣など派閥横断のおよそ30人が出席。
石破氏
「この戦いは、古い自民党と国民との戦いだ。やるからには全身全霊で勝利しよう」
小泉氏
「石破氏と共にマイクを握ったから排除されるというようなことがあったら、組織として健全とは言えない。河野氏のような強烈な個性の持ち主も躍動できるような自民党に変えなければならない」

森山国対委員長「河野氏をしっかり応援させてもらいたい」

「農業分野でも必要な改革はしっかり進め、守るべきは守るのが河野氏の改革だと聞いて完全に意見が一致した。菅総理大臣の気持ちがどこにあるかもいろいろ考え、河野氏を、しっかり応援させてもらいたい」

立民 枝野代表“事業者支援は不十分 改善には政権交代を”

日本商工会議所の総会に出席し、あいさつー
「何よりもまず、今の経営を国の責任で下支えをする必要があるが、政府 与党は営業自粛などのお願いを繰り返すのみで対策は全く不十分だ。去年、休廃業 解散した企業は過去最多となり『コロナ禍』の中、政府 与党が、いかに中小企業を置き去りにしてきたか」と述べたうえで、改善には政権交代による政策転換が必要だと訴える。

【9月15日(水)】

 石破元幹事長立候補見送り 河野氏支援を表明

総裁選挙への立候補を検討していた石破氏は記者会見し、みずからの立候補を見送り、河野規制改革担当大臣を支援する考えを明らかに。
「このたびの総裁選挙にあたり、河野氏を支持することとする。自民党や政治を変えてほしいという国民の声にこたえるには、改革を志す勢力が二分せず、一致すべきだという思いで決断に至った。挙党態勢にしなければならず、これからも新しい自民党をともに作っていくべく力を尽くしていきたい。政策集団として、それぞれの行動を拘束することはしない」

河野規制改革相「どなたの支持もありがたい」

「いろんな思いがあっての決断だと思っている。選挙なので、どなたの支持もありがたく、1人でも多くの人の支援を頂けるよう、努力を続けていきたい。いまから人事の話をするほど、自信過剰ではない」

岸田前政務調査会長「地方や農業守る政策進める

宮城県のJAの関係者20人余りとオンラインで意見交換。
「私は、新自由主義的な政策からの転換を掲げており、地方や農業を守ることに軸足を置いた政策を進めていきたい。皆さんの所得を引き上げることで国民の一体感を取り戻したい」

高市前総務相「防衛大綱の見直し含め対空防衛力つける」

記者団に対し、北朝鮮から弾道ミサイルの可能性があるものが発射されたことについてー
「日本だけではなく国際社会全体の脅威だ。国民と国土を守り抜くために、防衛大綱などの見直しも含めてミサイルに対しての対空防衛力をつけていく。総裁選挙は、人数が多いほど、幅広い議論ができるチャンスになる。国民や党員に見てもらい、互いにいいところを生かしあう総裁選挙にしたい」

野田氏 推薦人確保へ調整進める

党本部のみずからの部屋で支援する議員らと電話でやりとりをしながら、17日の告示を前に、立候補に必要な推薦人20人の確保に向けてギリギリの調整を進める。野田氏に近い議員の中には、推薦人の確保にめどは立ちつつあるという声がある一方、「確保できるかどうかギリギリの情勢だ」といった指摘も。

石原派 自主投票の方針確認

石原派は、会長の石原・元幹事長や派閥の幹部の森山国会対策委員長、坂本一億総活躍担当大臣の3人が対応を協議。総裁選挙への対応は、それぞれの議員が責任を持って判断すべきだとして自主投票とする方針を確認し、16日の会合で所属議員に諮ることに。

谷垣グループ 岸田氏支持を決定

国会内で会合を開き、代表世話人の中谷元防衛大臣は、グループとして岸田前政務調査会長を支持したいとしたうえで「真っ先に名乗りをあげ、国民の信頼を取り戻すために党改革をやると、堂々と立ち向かった気概と信念、勇気に共鳴する。谷垣グループは岸田派と同根であり、互いに連携を深めて国政にまい進したい」と述べる。
会合では、グループとして岸田氏を支持することを決める。

原発推進議連 新増設進めるべきと提言

原子力発電の推進を目指す自民党の議員連盟の会合には、最大派閥細田派会長の細田元幹事長ら15人が出席し、総裁選挙の候補者に対する提言をまとめる。
提言は、政府の新たな「エネルギー基本計画」に原子力発電への依存度を可能な限り低減させるとした内容を盛り込まないよう求めるとともに、原子力発電所の新増設などを進めるべきだとしている。

野党側 “臨時国会 コロナ対策本格議論を”求める

新しい総理大臣の指名選挙を行う臨時国会で、野党側は新型コロナウイルス対策の議論を本格的に行うべきだとして、予算委員会などを開くよう与党側に求めていく方針を確認。

立民 枝野代表「自民党内で『何も変えられず』だった」

「自民党内で総理大臣がかわることが『疑似政権交代』の意味を持っていたのは、中選挙区時代のことだ。どなたが新総裁になろうと、自民党内でこの9年近くの間『何も言わず、何も変えられず』という状態だった方で、国民に与える期待感も全く意味が違う」

【9月14日(火)】

石破元幹事長 立候補見送り河野氏支援へ

石破氏は、二階幹事長とおよそ10分間会談。
記者団に対しー
「二階氏には、あす派閥の総会を開き、そこで総裁選挙への態度を表明することを伝えた。二階氏からは『そうか』と返事があった。総裁選挙にあたり党の責任者に自分の行動を説明することは当然のことだ」

立候補を検討していた石破氏は立候補を見送って、河野規制改革担当大臣を支援する見通しに。

細田派 一本化見送り 高市氏と岸田氏支持 投票は議員判断

党内最大派閥の細田派は、総裁選挙への対応を協議するため総会を開き、96人の所属議員のうちおよそ70人が出席。
派閥として支持する候補者の一本化を見送り、高市前総務大臣と岸田前政務調査会長の2人を支持するとし、どちらに投票するかはそれぞれの議員の判断に委ねることに。
細田元幹事長
「総裁を選ぶことは政治家にとって極めて重大な政治活動で最終的には個人の責任だが、派閥の政策的な方向性や理念を考えると高市前総務大臣と岸田前政務調査会長を支持の対象としたい」

河野規制改革担当相 石破氏に「ぜひ力をお貸しくださいとお願い」

「石破氏が万が一、出馬しない時の支援のお願いや、もし河野総理 総裁が誕生した時には、その後の衆議院選挙など挙党態勢で取り組んでいかなければならず、ぜひ力をお貸しくださいとお願いした。私の考えを議員一人一人に伝えて支援を積み上げていきたい」

岸田前政務調査会長「私はチーム力で結果を出す」

「制度の改革を行うことが党の信頼回復につながる。一人一人の能力はもちろん大事だが組み合わせが重要なポイントであり、チームとして力を発揮できるかを考えて人事を決めたい。私はチーム力で結果を出す。トップダウンだけで人事が行われてはチーム力を発揮できない」

高市前総務相「勝ちにいくつもりで頑張る」

「議員からは温かい励ましをもらいうれしかった。一生懸命、挨拶回りをしている。選挙対策本部の立ち上げまでこぎつけたことがありがたくてたまらない。勝ちにいくつもりで頑張る」

夜には、選挙対策本部の初会合を開き、高市氏がかつて所属していた細田派や派閥に所属していない議員などおよそ40人が出席。

野田幹事長代行 推薦人の確保に向けて調整を進める

夜、みずからのブログを更新。
「誰ひとり、子ども、女性、障害者、介護政策、貧困の格差などに触れている候補者がおらず、とても残念な気持ちになった。コロナ禍で女性たちが抱える孤独感や困難に寄り添うことから始めたい。やはり私自身が動く必要性を強く感じ残された期間で準備に入る覚悟をしたところだ。この総裁選挙では自民党の多様性を国民に知ってもらうことが重要と考えている」

若手議員ら総裁選への提言を二階幹事長に説明

総裁選挙を前に自民党の当選1回から3回の有志の衆議院議員グループのメンバーが、二階幹事長と面会。
総裁選挙の候補者に対し議員グループとの意見交換の機会を設けることや当選回数にこだわらずに人材を登用する仕組みの構築を進めることなどを求めた緊急提言について説明。
二階幹事長
「自民党は新しいことを若い人間がやる党だ。どんどんやるように」

参議院 竹下派 関口参院議員会長に対応一任

自民党竹下派に所属する参議院議員は午後、国会内で臨時の総会を開き、関口参議院議員会長や尾辻 元参議院副議長ら20人全員が出席し、総裁選挙の対応をめぐっておよそ30分間、意見交換。
今後の対応を関口氏に一任することを決め関口氏が竹下派の衆議院側と調整を進めることに。

井上万博相「河野大臣の突破力や行動力に期待」

「新型コロナなどでなかなか厳しい時代であるからこそ河野大臣の突破力や行動力に大いに期待したい」
みずからが所属する麻生派の河野規制改革担当大臣を支持する考えを表明。

棚橋国家公安委員長「河野大臣を応援している」

「河野大臣を応援している。同期当選で25年間の友情があり同い年で同じ政策集団に属している。河野大臣の政策は安全・安心な国づくりと日本社会の豊かさを維持するため、改革意欲に燃えると同時に、現実的な選択肢を示していると思う」
みずからが所属する麻生派の河野規制改革担当大臣を支持する考えを表明。

小泉環境相 河野氏支持を表明

「候補者の中で唯一新型コロナ対策の責任者であり気候変動の危機も忘れてはならない重要課題として掲げている。コロナによって日本も世界も変わる時に自民党も変わらなければならず その時に誰が党風を一新できるのか答えは明らかだ。石破氏が応援するなら河野氏を応援できないという理屈がまかり通ることはさっぱり理解できない」
「細田派は言い換えれば『河野太郎は絶対にダメだ』ということだ。党内の力学ではなく国民や党員の支持を基盤にした改革をしないといけない。強烈な個性を持つ人が躍動できる自民党になるべきで、古い良き自民党には戻ることは国民や党員が求めていることではない」

立民 枝野代表 「アベノミクス」を検証

「自民党の総裁選挙が行われているが、この9年近くに及ぶ『アベノミクス』をどう評価するかは、この国のこれからの政治・経済・社会の在り方を考えるうえでも大変、大きい。これまでの蓄積もいかしつつ、鋭意議論を行って結論を出してもらい、それを国民に訴えながら総選挙を戦っていくことになる」

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