五輪・パラ中止求める署名
45万超 東京都に提出

東京オリンピック・パラリンピックの中止を求めるオンライン上の署名が45万を超えました。開催都市の東京都に署名を提出した弁護士は、大会期間中のさらなる感染拡大に懸念を示したうえで、「開催する意義が何なのか、明確に語られないまま開催されようとしている」と述べました。

署名はオンライン上で2か月余り前のことし5月に始まり、今月に入って45万を超えました。

署名活動を行う日本弁護士連合会元会長の宇都宮健児さん(74)は15日、開催都市の東京都に署名を提出したあと記者会見しました。

このなかで、宇都宮さんは「復興五輪や新型コロナに打ち勝った証しとしての五輪という当初の大義が失われてしまっているのではないか。今の時点でやる意義は何なのか、明確に語られないまま開催されようとしている」と指摘しました。

そのうえで「緊急事態宣言下で開催していいのか。大会期間中に感染がさらに拡大し、医療崩壊が起これば救える命も救えなくなる。今こそ勇気をもって中止を決断するときだ」と訴えました。

東京大会をめぐっては、必要な感染対策を講じれば可能だなどとして、開催を支持するオンライン署名も行われていて、10万を超えています。