キャリア官僚の採用試験
応募者は過去最少

国家公務員の「総合職」の今年度の採用試験への申し込み者数は1万4310人で、前年度から15%近く減り、5年連続で過去最少を更新しました。

人事院は、いわゆる「キャリア官僚」となる国家公務員の「総合職」の来年春の採用に向けた試験の申し込み状況を公表しました。

それによりますと、申し込み者数は1万4310人で、前年度から2420人、率にして14.5%減り、今の試験制度が導入された平成24年度以降、過去最少となりました。

過去最少となるのは5年連続で、減少幅もこれまででもっとも大きくなりました。

このうち、女性の申し込み者数も600人余り減って5772人となりましたが、全体に占める割合は40.3%と、はじめて4割を超えて過去最高となりました。

人事院は「新型コロナウイルスの感染拡大で学生の地方志向が強まり、例年以上に申し込み者の数が減少した」としています。

国家公務員の「総合職」の採用試験は、去年はコロナの影響で日程が2か月余り遅れましたが、ことしは例年通り、今月25日に1次試験が行われ、最終合格者の発表は6月21日の予定です。