東京都議選 6月25日告示
7月4日投開票

東京都議会議員選挙は、ことし6月25日告示、7月4日投開票の日程で行われることになりました。

東京都選挙管理委員会は27日に定例会を開き、ことし7月22日に任期満了を迎える都議会議員の選挙の日程を協議しました。

その結果、6月25日告示、7月4日投票で即日開票することを決めました。

東京都議会は127議席で、現在の構成は、
▽都民ファーストの会が48
▽自民党が26
▽公明党が23
▽共産党が18
▽立憲民主党が5
▽東京みらいが3
▽生活者ネットワークが1
▽自由を守る会が1
▽東京維新の会が1
▽欠員が1となっています。

都議会議員選挙に対しては各党とも、10月に任期満了を迎える衆議院選挙の時期もにらみながら国政選挙並みの態勢で準備を進める方針です。

都選管委員長「感染拡大で十分な対策も求められる」

東京都議会議員選挙の日程が決まったことを受けて、都選挙管理委員会の澤野正明委員長はコメントを出しました。

澤野委員長は「今後の都政の行方を決める大変重要な選挙だ。現在、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う緊急事態宣言が発出されており十分な対策も求められている。また、オリンピック・パラリンピックという国家的行事の直前の実施となる。こうしたことを踏まえ、今後、区市町村選挙管理委員会と十分な連携を図りながら着実に準備を進めていく。有権者には大切な1票を投じていただくようお願いする」としています。

選挙日程は東京五輪と都議会コロナ対策の審議を考慮

東京都議会議員選挙の日程は、今の都議会で新型コロナウイルス対策の審議に影響を及ぼさないことや、東京オリンピックまでの間隔をあけることなどを考慮して決まりました。

27日の選挙管理委員会では、投開票日について、ことし6月27日と7月4日という2つの案が出ました。

このうち6月27日の案は、東京オリンピックの日程をより意識したものです。

選挙事務を担う区市町村では、7月9日から都内で始まる聖火リレーや、7月23日の開幕に向けた準備で業務が増すため、負担を軽減するために選挙と大会との間隔をあけたほうが望ましいという考え方です。

これに対し7月4日の案は、今の都議会での新型コロナウイルス対策の審議に、影響を及ぼさないことをより重視したものです。

この時期の都議会の定例会は例年、5月から6月ごろに開かれていますが、新型コロナウイルスの収束が見通せないなか、ことしは議会審議と選挙活動の両方に配慮が必要だなどとして、選挙までに一定の期間を設けるべきだという考え方です。

協議の結果、都議会の審議日程に極力影響を及ぼさず、オリンピックとの間隔も最低限確保できるとして、7月4日に投開票を行う日程が全会一致で決まりました。