総務省 携帯電話値下げに
向けて「eSIM」普及へ

携帯電話料金の値下げに向けて総務省は、会社を乗り換える際にカードの差し替えが不要な「eSIM」と呼ばれる機能の普及を進めていくことになりました。乗り換えを手軽に行えるようにして競争を促すねらいで、近くまとめる政策に盛り込む方針です。

携帯電話料金の値下げに向けて、武田総務大臣は事業者間の競争を促すための政策を取りまとめる方針を明らかにしています。

関係者によりますと、総務省はこの中で、「eSIM」の推進を盛り込む方針を固めました。

「eSIM」は、契約者の情報を書き込むSIMカードの機能を端末に内蔵させたものです。

携帯電話会社を乗り換える場合、ネットで申し込んだとしてもSIMカードを差し替えるため、郵送で送ってもらう必要がありますが、「eSIM」では直ちに回線を切り替えることができます。

総務省はSIMカードの煩雑な手続きが乗り換えが進まない理由の一つになっているとして、「eSIM」を普及させることで乗り換えを手軽に行えるようにして競争を促し、料金の引き下げにつなげたい考えです。

総務省はこうした内容を盛り込んだ政策を今月27日にも取りまとめる見通しで、大手各社は対応を求められることになりそうです。