モーリシャス座礁事故で
事故調査官派遣 原因調査へ

インド洋の島国、モーリシャスの沖合で、日本の貨物船が座礁し、大量の重油が流れ出た事故で、国の運輸安全委員会は沿岸に与えた被害の影響は大きいとして事故調査官を現地に派遣し、原因を調査することになりました。

ことし7月、日本の海運大手、商船三井がチャーターしていたパナマ船籍の貨物船「WAKASHIO」がモーリシャスの沖合で座礁した事故では大量の重油が海に流出し、沿岸や環境に大きな被害をもたらしました。

国の運輸安全委員会は、委員と事故調査官4人の調査団を現地に派遣することを決め、18日国土交通省で調査団のあいさつが行われました。

運輸安全委員会が外国の領海で起きた外国籍の船舶による事故で事故調査官を派遣するのは初めてで、調査はモーリシャスとパナマ両国の当局と協力して行われます。

調査団は20日、日本を出発し、2週間程度の日程で、乗組員から事故当時の話を聞いたり、海に沈んでいる貨物船体の状態を調べたりするということです。

また、国内で商船三井の関係者などからも聞き取り調査を行い、できるだけ早く調査結果と再発防止策などを発表したいとしています。