型コロナ影響で遅れ
中東派遣の自衛隊要員交代へ

中東地域に派遣されている海上自衛隊の哨戒機部隊の要員が、新型コロナウイルスの影響で交代できなくなっていることについて、防衛省は今月、交代要員を派遣することを決め、来月、現地にいる隊員がおよそ半年ぶりに帰国することになりました。

中東地域に派遣されている海上自衛隊のP3C哨戒機の部隊は、およそ3か月交代で、アフリカ・ジブチを拠点に任務にあたっています。

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、ジブチ政府が海外からの入国を厳しく制限していることから、ことし1月に派遣した部隊の交代要員を派遣できなくなっていました。

防衛省は、ことし4月、日本での整備が必要だとして先に機体だけを交代させたうえで、ジブチ政府と調整を進めた結果、今月18日、交代要員を民間のチャーター機で現地に派遣することを決めました。

感染拡大の防止策として、派遣する交代要員は、事前に日本国内でウイルス検査を行うほか、ジブチに入国したあと2週間、自衛隊の施設で待機させるということです。

現地にいる、およそ60人の隊員は来月、およそ半年ぶりに帰国することになります。

派遣されている哨戒機の部隊は、海賊対策のほか、ことしから日本に関係する船の安全確保に必要な情報収集の任務にあたっていて、防衛省は感染防止策を講じたうえで派遣を続けるとしています。