師や看護師の新型コロナ
感染 労災補償の相談

医師や看護師などから新型コロナウイルスに感染しても労災の補償が受けられるか不安だという声が挙がっているとして、医師で作る労働組合が30日からホームページで労災に関する相談を受け付けています。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、全国の労働局には今月半ばの時点で、感染した場合の労災認定に関する相談が500件以上寄せられています。

厚生労働省は28日、医療と介護の従事者について、仕事以外での感染が明らかな場合を除き、原則、労災と認定する方針を新たに示しましたが、医師で作る労働組合「全国医師ユニオン」によりますと、「上司から労災にあたらないと言われた」とか「労災が認められるか不安だ」などといった声が寄せられているということです。

このためユニオンでは労働問題に詳しい弁護士と連携し、30日からホームページ上で、医療従事者からの労災に関する相談を受け付け、内容に応じて弁護士の助言も行うということです。

全国医師ユニオンの植山直人代表は「外出自粛要請の中でも医療従事者は通勤も含めてリスクが高い場所に出勤し、毎日長時間働いており、幅広い労災の認定が重要だ。国は認定もれや労災隠しが起きないよう対応してほしい」と話しています。

相談はユニオンのホームページとメールで受け付けています。
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