スク1500万枚
医療機関に順次配布

マスクの不足が続く中、政府は一括して購入した1500万枚のマスクを、より優先度が高い医療機関へ順次、配布しています。

このうち、東京 世田谷区にある国立成育医療研究センターには23日、1万枚のマスクが届けられました。

この施設は、リスクの高い妊婦や新生児疾患の赤ちゃんを多く抱えていますが、このところマスクを安定して入荷することが難しくなっているため、1日当たりに使う枚数を1200枚から900枚ほどに絞り込み、節約しているということです。

施設の企画戦略局の桐生康生局長は「子どもや妊産婦の重症の患者を診察することが多く、マスクをいただけたことは大変ありがたい」と話していました。

経済産業省などによりますと、1500万枚のマスクは今月中をめどに都道府県を通して医療機関に配布するほか、これとは別に介護施設や保育所などには洗って繰り返し使える布製のマスク2150万枚を確保し、順次配布しています。

一方、一般向けは生産や輸入を増やしていますが、依然として需要が供給を大きく上回り、品薄の状況はしばらく続く見通しです。