島第一原発 排気筒で
汚染の雨水が地中に漏えいか

福島第一原子力発電所の排気筒に触れて汚染した雨水が地中に漏れ出しているおそれがあることが東京電力の調査で分かり、東京電力は対策を検討するとしています。

福島第一原発にある高さ120メートルの排気筒は、事故の影響で内部が激しく汚染されているため、雨が降ると高濃度の放射性物質を含んだ雨水が流れ出てきます。

このため東京電力は、水を集めるコンクリート製の箱を排気筒の横に設置し、水位が40センチを超えると専用のタンクに自動的に送るようになっています。

ところが雨水をタンクに送っていない時にも水位が低下することが分かり、理由について東京電力は、コンクリート製の箱に穴が空き、汚染した雨水が地中に漏えいしているおそれがあるとしています。

東京電力は、周辺の地下水の放射性物質の濃度には変化が見られず、環境への影響はこれまで確認されていないとしていますが漏えいを防ぐ対策を検討するとしています。