参議院選挙 東京選挙区 全国最多 定員6に34人が立候補

参議院選挙の注目選挙区。
定員6の東京選挙区は、前回・3年前、与野党が3議席ずつを分けあいました。
そして今回は、6つの議席をめぐって全国最多の34人の立候補者が激しく争っています。

東京選挙区に立候補したのは、届け出順に、▼NHK党の新人のセッタケンジさん(51)▼日本第一党の新人の菅原深雪さん(60)▼れいわ新選組の元議員の山本太郎さん(47)▼諸派の新人の中村之菊さん(42)▼新党くにもりの新人の安藤裕さん(57)▼日本維新の会の新人の海老澤由紀さん(48)▼ファーストの会の新人で、国民民主党が推薦する荒木千陽さん(40)▼社民党の新人の服部良一さん(72)▼NHK党の新人の長谷川洋平さん(45)▼共産党の現職の山添拓さん(37)▼NHK党の新人の猪野恵司さん(38)▼公明党の現職の竹谷とし子さん(52)▼NHK党の新人の田中健さん(56)▼諸派の新人の沓澤亮治さん(54)▼諸派の新人の桑島康文さん(60)▼諸派の新人の小畑治彦さん(36)▼諸派の新人の後藤輝樹さん(39)▼自民党の現職の朝日健太郎さん(46)▼諸派の新人の込山洋さん(48)▼幸福実現党の新人の及川幸久さん(62)▼諸派の新人の青山雅幸さん(60)▼自民党の新人の生稲晃子さん(54)▼立憲民主党の新人の松尾明弘さん(47)▼立憲民主党の現職の蓮舫さん(54)▼諸派の新人の斎木陽平さん(30)▼維新政党・新風の新人の河野憲二さん(74)▼無所属の新人の乙武洋匡さん(46)▼無所属の新人の中川智晴さん(64)▼諸派の新人の田村真菜さん(34)▼諸派の新人の内藤久遠さん(65)▼NHK党の新人の松田美樹さん(35)▼参政党の新人の河西泉緒さん(41)▼無所属の新人の油井史正さん(78)▼無所属の新人の中村高志さん(62)のあわせて34人です。

NHK党 セッタケンジさん

NHK党の新人、セッタケンジさん(51)。
減税と規制緩和を訴えています。

「全ての税制度を見直して減税し、規制改革で古い規制は廃止する。民間に委ねられることは委ねたい。今の政治家はもう無理で、どんどん政治家を新しくしていきたい」

れいわ新選組 山本太郎さん

れいわ新選組の元議員、山本太郎さん(47)。
景気回復のため、消費税を廃止すると訴えています。

「経済停滞、格差が広がり社会が地盤沈下したなかにコロナが来て戦争で物価も上昇した。今こそ消費税をなくし本当の意味で税収が上がっていくような徹底した経済政策をやらせてほしい。あなたの生活や事業者の継続をやらせて下さい、その先頭に立たせてほしい」
草の根の活動で支持を広げたいとしています。

日本維新の会 海老澤由紀さん

日本維新の会の新人、海老澤由紀さん(48)。
4人の子どもを育ててきた経験から教育の無償化が必要だとしています。

「子どもたちがどのような経済状況の家に生まれても、質の高い豊かな教育が受けられる日本を作っていきたい。そうしないと少子化は止まらないし、日本の将来は持続可能なものになっていかない。教育無償化をしっかりと憲法に明記していきたい」
物価高の対策も急ぐべきだと訴えます。

ファーストの会 荒木千陽さん

ファーストの会の新人で、国民民主党が推薦する荒木千陽さん(40)。
東京都議会で進めてきたコロナ対策や子育て支援策を国でも実行すると訴えます。

「皆さんのこれから先の生活を考えると私はいてもたってもいられない。東京都議会議員のバッジを外してでも、この東京から国政を変えていかなければ、10年後、20年後の日本や東京はないと危機感を持っている」
党として、初めての国政進出を目指します。

社民党 服部良一さん

社民党の新人、服部良一さん(72)。
防衛費を増額すべきでないと訴えています。

「軍事費を2倍にすれば、際限のない軍事拡大の競争になってしまう。日本の軍国化への道を一緒に止めようではありませんか」

共産党 山添拓さん

共産党の現職、山添拓さん(37)。
最低賃金の引き上げなどを訴えています。

「いま、物価が高騰し、給料は上がらず、どうしろというのかという怒りと困惑が広がっています。大企業は内部留保をため込んでいます。給料を上げてこそ経済は好循環に進むのではないでしょうか」
反戦の立場を強調し、憲法9条を生かした平和外交が必要だとしています。

NHK党 猪野恵司さん

NHK党の新人、猪野恵司さん(38)。
芸術家への補助の充実を訴えます。

「バレエダンサーをはじめ、芸術家の人たちがその活動によってしっかりと生活費をまかなっていける環境を、この日本に作っていきたい」

公明党 竹谷とし子さん

公明党の現職、竹谷とし子さん(52)。
経済の再生には「人への投資」が必要だと訴えます。

「パートやシフトを減らされて困っている方々が、景気の良い企業、人手不足の、もうかっているという企業に就職していけるよう学び直しや職業訓練を充実させていく。人への投資は、未来への投資。バラマキではなく、種まきだ」
公認会計士のスキルを生かし、税金のムダを削減してきた実績を強調します。

NHK党 田中健さん

NHK党の新人、田中健さん(56)。
防衛力を強化すべきだとしています。

「ウクライナでロシアと戦争が行われていて、日々、多くの命が失われている。安全保障について考えなければならない。日本はあまりにも防衛費に対してお金を使ってこなさすぎた」

自民党 朝日健太郎さん

自民党の現職、朝日健太郎さん(46)。
元オリンピック選手として、東京大会の開催に携わった実績を強調します。

「人の流れをもう一度取り戻し、経済も取り戻す。オリンピックを通じて新しいテクノロジーも生み出され、バリアフリーも進んだ。こうした無形の価値をもっとPRして東京を世界一の街にしていく。自信を持って世界にチャレンジしましょう」
自民党の組織力を生かし、広く支持を訴えます。

自民党 生稲晃子さん

自民党の新人、生稲晃子さん(54)。
俳優として活動するなか乳がんを患い、治療しながら働く大変さを実感したといいます。
治療と仕事が両立できる体制づくりを訴えています。

「自分が乳がんを経験したので、女性のみなさんを女性特有のがんから守っていきたい。そして病気を抱えながらも一生懸命働いている人たちを守るとともに支えていきたい。笑顔で幸せに暮らせる社会を、生きがいを持って働ける日本をつくっていきたい」

立憲民主党 松尾明弘さん

立憲民主党の新人、松尾明弘さん(47)。
物価高による暮らしへの影響の改善を訴えています。

「インフレ、物価高で社会の中の弱い人にしわ寄せがいってしまっている。身を粉にして現場で頑張っているのに給料が全然上がらない。皆さんの暮らしに目を向けない政治、いまの日本の社会の課題に向き合わない政治を私は変えていきたい」
弁護士として多くの人の話を聞いてきた経験を国政に生かすとしています。

立憲民主党 蓮舫さん

立憲民主党の現職、蓮舫さん(54)。
力を入れてきた行財政改革を進め、子育て政策の財源を生み出すとしています。

「私がいま本当に必要なのは子ども対策だと思う。税金が無駄に使われていたらその分を子どもの予算に回し次の世代に投資をしたい。東京の皆さん、この国のために税金がきちんと正しく使われるために取り組んでいきたい」
家計や企業への支援策などで、国民の生活を守ると訴えています。

無所属 乙武洋匡さん

無所属の新人、乙武洋匡さん(46)。
作家などとして活動してきた高い知名度をいかし、渋谷など人が多く集まる場所で支持を訴えます。

「障害があるから仕事が持てないとか、LGBTQの当事者だから結婚ができないなどと諦めなくてよい社会にしていく。そのためには選択肢を増やしていく。政治を通じてこのことをしっかりやっていきたい」

NHK党 松田美樹さん

NHK党の新人、松田美樹さん(35)。
NHKの改革を訴えています。

「まずはNHKをぶっ壊す、そして、NHKの受信料は支払わなくていいし、支払わないことで被害にあっているのであれば、NHK党が全力で守ります」

日本第一党の新人の菅原深雪さんは「消費税の廃止と所得税の2年間免除で国民の使えるお金を増やし、景気を回復させる」と訴えています。

新党くにもりの新人の安藤裕さんは「経済を潰した消費税をゼロにしなければならない。本当に国民生活を守る保守政治を実現したい」と訴えています。

NHK党の新人の長谷川洋平さんは「日本は平和に恵まれて豊かな自然環境もあり、これらを次世代につないでいきたい。生態系の破壊が進んでいるため、保護に取り組みたい」と訴えています。

幸福実現党の新人の及川幸久さんは「消費税やガソリン税などの二重課税をなくし、強い日本経済の復活を実現したい」と訴えています。

維新政党・新風の新人の河野憲二さんは「ロシアとウクライナの和平を実現するため、日本の主導で両国に経済支援を行う」と訴えています。

参政党の新人の河西泉緒さんは「添加物や農薬を使わない食品の大切さを伝えるとともに食料自給率をもっと上げていきたい」と訴えています。

全国最多の34人が立候補した東京選挙区。
6つの議席をめぐって激しい選挙戦となっています。